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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
高城は「父親」であることを回復できるのだろうか,
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レビュー対象商品: 相剋―警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫) (文庫)
事件は、女子中学生が失踪した「らしい」という同級生からの届け出で始まる。だが当の両親は、「家にはいないが、どうせすぐ帰って来る」と捜索願いすら出さない。 まるで事件性の見えないこの一件に、高城は全力を尽くして捜査を始めた―。 高城が行方不明の女子中学生・希(のぞみ)の行方を探さずにはいられないのは、高城が「父親」であるからだ。それも不幸な事件により、「父親」であることを中途で途絶させられた父親だからだ。 すべて子を持つ親であれば実感することであるが、親は子が生まれることで親になるのではない。子を育て時間を共にする中で、笑い、泣き、驚き、嘆き、落胆し、誇りに思う―そういう子どもにまつわるあらゆる感情の集積が、ただの男(女)を父親(母親)に変える。高城は、その「思いを積み重ねていく過程」を突然、理不尽に、奪われた父親なのだ。だから、希(のぞみ)の行方を探さずにはいられない。 この高城の行動に納得するためには前巻「触罪」から読んで来る必要があるので、本書を読まれる場合、ご注意されたい。 二巻目にして、「失踪課」のメンバーが徐々に「良い味」を出してきている。 今回は、「体力だけがとりえ」と思われていた「子沢山の巨漢」醍醐刑事が性格の陰翳が描かれ、味わい深かった。
5つ星のうち 3.0
平均点です。読んで損はしません,
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レビュー対象商品: 相剋―警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫) (文庫)
前回「白球は海へ」とかのスポーツ小説を読んでいまいちだったが、やはりこの人は警察モノだ。この人が書く警察モノには二人の主人公がいる。高城賢吾と鳴沢了。鳴沢の方はテレビドラマなどにもなっていて、東洋の荒鷲坂口征二の息子が刑事を演じたりしている。 この話は、ある中学生が「友達が行方不明かもしれない…」と警察にやってきて、その親に確認したら「うちの子は時々家出するから、別に心配してもらわなくてもいい…」という連れない反応。 これで警察がおめおめ引き返すわけにも行かず、とりあえず内密で捜査をしていたら…。父親のIT会社の立ち上げ時の血縁の争い、順調に行きだしての外国ファンドからの乗っ取り攻撃、それを後ろで手を引く暴力団、その暴力団と対抗する暴力団の若頭と主人公高城の変な関係…。 読み出すと一気に引きこまさせる筆力、興味を引く警察の内部事象…。 新幹線とビールには最適の本です。 エンターティンメントという意味では、重松なんかよりずっといいのだろう。
5つ星のうち 4.0
シリーズ第2弾にしてストーリーに深みが,
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レビュー対象商品: 相剋―警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫) (文庫)
失踪課シリーズ第2弾。高校入学直前の秀才女子中学生の失踪と捜査一課が追う通り魔殴打事件。 一見関わりのなさそうなふたつの事件だが…。 かなりの長編だが、シリーズ第2弾目にしてストーリーにがぜん深みが増してきた。 捜査の過程で視点が収れんしていく過程が読者を飽きさせない。
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