世の中には、観た後に「まさか、こんな映画だったとは…。」と(いい意味で)感嘆してしまう作品がたまーにあるものですが、これもまたそんな、とてつもない面白さを秘めた1本。
香港映画界から凱旋帰国して出演した倉田保昭さんに大暴れさせたあげくの最後のセリフが「先輩。車のローン、払っといて下さい……(ガクッ)」だった『直撃!地獄拳』も、まぁたいがいなもんでしたが、その“続編”ということになっている本作、実はつながっているのはタイトルと人物/基本設定ぐらいで、いきなりこれだけ観ても大丈夫。必然性のまったくない山城新伍ちゃんの一人二役などなど、キャストもスタッフも、大の大人が大真面目に真剣に徹底的にふざけ倒すその姿に、きっとあなたは爆笑するだけでなく、感動すら覚えることでしょう。
こんなスゴい映画を作っちゃう石井輝男監督は、まさしく天才です。
そしてこの精神は、『
Mr.BOO! 』や『悪漢探偵』、そしてバリー・ウォン(王晶)監督作品など、一連の香港コメディーに確実に受け継がれたと、オレはそう信じています。
これはもう、ぜひ一度観ていただいて、その上で判断していただきたい(レンタルもありますので)。
なお、事前に『
網走番外地』シリーズを観ておくと、より楽しめます。
それと、映像特典の予告編の、本編とは無関係のカットに、バトルケニアことデンジブルーことギャバンこと、あの大葉健二さんがチラッと登場しているのもお楽しみに。
さて。こうなったら、東映ビデオさんにはもうちょっとがんばってもらって、やはりその題名やポスターのビジュアルからは予想もつかない超絶的な面白さを誇る、深作欣二監督・幻の傑作『
資金源強奪』も、ぜひソフト化をお願いしたいところ(主演の北大路欣也さんも、ある意味ここに来て“旬の人”的存在ですし)。
よろしくお願いします!