「編集」という言葉を一般に使われるより範囲を拡大し、夕食の献立を考える
ことも編集であるといっている点と、メタファを多用したともすれば情緒的な解
説がやや「大げさ」に感じる。さらに、直接取り扱っているのは「言葉」であり、
企画の技術というような範疇よりも広い範囲のことを対象としている。
しかし、結局人間の思考は「言葉」でなされる部分が圧倒的に多いので、言葉
を関連付けたり、逆を考えたり、「ないもの」を考えたりといった「揺さぶりの
テクニック」を身につけていると新しいアイデアにたどり着ける可能性が広がる
のではないかと思える内容はあった。「オズボーンのリスト」など、新しいアイ
デアを生むためのフレームはありが、本書はそれらを包含し凌駕できているよう
にも思えた。なんとなく不思議な読後感が残る一冊ですが、ぜひ一度手にとって
見て下さい。