原題は、THE POWER OF SPRIT なのですが、『目覚めた人になる4つのステージ』という題は内容を考慮して良いと思います。『目覚める』ことについて、ウエイン・W・ダイアーは『ザ・シフト』の中でそれを境に人生の午前と午後と表現しています。ロバート・シャインフェルドは、『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』で第1段階、第2段階と表現し、アーノルド・パテントは第一幕、第二幕と表現しています。そういえば、スイスの精神医学者・心理学者ユングは『人生の正午』と言っていましたね。
# 追記:ウエイン・W・ダイアーとの対話(DVD)の中で、ダイア−博士はユングを師事する言及がありました。
さて、本著作はこのシフト(ソニア・ショケットの表現)していく中で、どんな体験をするのか、また、シフトして、スピリットと繋がる、絆を取り戻す(これもソニア・ショケットの表現)ためのワークがたくさん紹介されています。
著者が接する多くの人々との経験から、スピリットとの絆を取り戻すことを望みつつ、ワーク等の実践が伴わなかったり、エゴによる恐れから躊躇してしまう人々が非常に多いことを感じているようです。そういった人々を少しでも多く、シフトへ導きたいという意図が全編から感じられます。
各段階毎のたくさんのシフトの実例といっしょにいろいろなワークを記載する形式を取っています。そして、
『少なくとも、(ワークを)ひとつ選び40日間欠かさず行ってください。』
とまで言っています。続けることの難しさを理解しつつ、切々と訴えています。どんなに本を読んでも、知識だけではシフトできません。自らの内側に入っていき、エゴの抵抗を乗り越える勇気が必要で、そのためには多くの困難がまさにギフトとして私たちの前に提示されることが判ります。信念、価値観を揺さ振られる経験は誰しも本当に辛いことですが、それを乗り越えてシフトしていくことが人生の目的であることを忘れないでください。と、著者は実例を紹介することにより、強い説得力で訴えてきます。
# かなり、耳にいたい部分がありました(笑)
なお、第4段階は、M. チクセントミハイ(フロー体験 喜びの現象学)のフロー状態なのだそうです。これを私は『無我の境地』みたいな理解だったのですが、もしかすると、シフト後は常時無我の境地なのかも知れないと思いました。
# 追記:ジョー・ヴィターレ著『奇跡を起こす目覚めのレッスン』が似たような領域を扱ってます。表紙に、『願いが叶う4つのステージ』なんて記載があります(笑)どうもここ数ヶ月、訳書ではありますが「目覚めの実践」を扱う書籍の出版が多い感じがしますね。ちなみに、未レビューですが多分こちらには星五つ付けます。