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30 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「成熟した文化の力」で世界に貢献することが,日本人の使命である。,
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レビュー対象商品: 目に見えない資本主義 (単行本)
10年前米国留学した際,いろいろと驚き,とても疑問に感じたことがあった。何故,日系のエアラインではサービスのクオリティが,米系のエアラインに比べて圧倒的に高いのか?何故,電気代や電話代の請求にミスがあるのが普通であり,何度もクレームしない限り,正しい請求書が送られて来ないのか?何故,カフェテリアで,プラスチック製のカップやマドラー,お皿を簡単に捨てられるのか?何故,自分の身を守るために,いつも周囲に注意を払い,緊張していなければならないのか?何故,ごく普通の古いアパートのドアに,鍵を3個もつけなければならないのか?等々。 間もなく,これが,日本の外では当たり前であって,日本がむしろ特異であることを認識し,それは日本社会・文化・思想のレベルの高さに起因するのではないかと思い至った。つまり,日本には,「相手を思いやる心」,「おもてなしの心」,「お互いさま,お蔭さまで」の精神がある,相手の期待・信頼に応えようとする文化がある,どんな仕事でも(電気代の請求でも),働く(傍を楽にする)ことに,真面目に,誇りをもって勤勉に取り組む文化,労働観がある,「もったいないの精神」がある,日本は,世界にも極めて稀な,「性善説」が奇跡的にうまく機能している社会である,と。 この日本の文化・精神・思想が世界に広まれば,世界が「性善説」で生きられる,素晴らしい平和で,幸福な世界になるのではないか,日本の文化を世界に広めたい,そういうことに貢献できないか,と考えた。 「『成熟した文化の力』・・・日本という国は,その力によってこそ,世界に貢献するべきではないのか。」同感である。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
貨幣で表せないものに価値がある。,
By まさお (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 目に見えない資本主義 (単行本)
著者は、従来の貨幣経済を超えて資本主義は進化すべき。それは貨幣で表せない部分を重要視した資本主義だと主張。 現在、資本主義の経済原理に5つのパラダイムが起りつつあると説明。(1)操作主義 →複雑系、(2)知識→共感、(3)貨幣→自発、(4)享受型→参加型、(5)無限成長→地球環境。 経済は操作できるものではなく、企業は自己規律をもつべきで、それが共感を呼ぶ。社会 企業家などが活躍する自発経済が伸び、インターネットによって力をもった消費者が企業 に代わって商品開発などに参加。そして、地球環境の限られた資源を持続的に利用する。また、 著者は日本型経営はこのような見えない資本を重視してきたとも主張。 内容は観念的で、主張に対し具体的な根拠を記しているわけではありません。また、「見えな い資本主義」に対しどう行動すべきかも示しておらず、読者は拍子抜けするかもしれません。 ただ、「貨幣」という尺度の単純化ではなく、「多様な価値」を「多様な尺度で評価」しよ う。「すべてを貨幣に置きかえる現状は間違っており、もっと見えない部分も評価すべき」と の著者の主張は素直に納得できます。著書の警告にどう考えるか、行動するかは読者が考える。 この本は、啓発の書として読むべきだと思います。
25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
クラウド・コンピューティングの議論の背景として、タイムリー,
By JJ (千葉県市川市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 目に見えない資本主義 (単行本)
IT業界のなかで、クラウドの勉強をしています。特に、クラウドの本質は、「サイバー社会(デジタル情報の集積からなる)とリアル社会(現実の物理的事象の集積からなる)の相互乗入れがより容易に実効的になること」という仮説の下に検証を行おうとしているのですが、IT以前の社会基盤として、本書で説かれる「貨幣経済を超えた新たな経済」の議論は避けて通れません。「クラウドがこの社会をどう変えるか」というテーマを研究する私達にとって、著者がダボス会議から引用した宗教家ジム・ウォリスの「この危機はいつ終わるかを問うより、この危機は我々をどう変えるか、を問うべき。」という言葉に強く共感します。弁証法的思考手法にも多々啓発を受けました。江戸のコミュニティを一つのモデルケースとしてとらえるアプローチを行う研究仲間がいるのですが、江戸のコミュニティが螺旋的に社会に再登場するとして、コミュニティを構成する一人ひとりの成熟度が江戸と今とでどう違うのか、改めて螺旋階段の横からの視点で進化のあり方を見直す必要を感じています。 他の研究テーマに携わる場合でも、経済学起点ではない複雑系アプローチでの「今そこにある世界経済危機」に対し短期的処方ではなく、本質的背景と未来を読み解いておく必要がある方々にはお薦めです。
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