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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ユニコーンと乙女と魔法。これ以上の王道設定はナイでしょう(*゚ω^),
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レビュー対象商品: 盗まれた魔法 (RHブックス・プラス) (文庫)
いついかなる時も冷静沈着で知られるファルコナー伯爵にして魔導師界の法執行責任者サイモンは、敵の奸計にはまり、ユニコーンに変えられます。それを助けるのは、''醜女で愚鈍な処女″メギーことメグ。サイモンが激高する時、魔法発動。よりファンタジックな色合いを濃くしつつも、堂々たる王道ロマンスの展開です。コンセプトは、題通り、「盗まれた魔法」。 前回の『今宵、魔法をかけて』からサイモンが追っていた敵の姿が、ついに明らかになります。 なんとこの敵、「はぐれ魔導師」で、たいしたことのない力のはずが、実は他人の魔法を奪いながら魔法を操る、とんでも最強な敵だったのです。 悪役の存在感たるや、すばらしい。 闇が濃いほどに光は輝きを増すもので、物語のファンタジー的な側面がキラキラ光っております。 縦軸はサイモンの葛藤。 メグに惹かれるのは、ユニコーンの時に処女に惹かれた延長線上にあるのではないかと、その感情に引きずられているのではないかと考えること、しばしば。 なにせ、メグのドレスアップした姿を見て、部屋を駆け回るほどに情熱が高まってどうしようもない自分を自覚している、サイモン。 馬のように「鼻先を彼女の頬にすりつけたくてたまらない」…大笑。なんて素直な。なんてキュート(?)な、独白。 本人がクールな紳士ぶりを発揮すればするほどに、その落差が大きく、ヒーローがより魅力的に見えてきます。 その描写に、思わずにんまりしてしまう私。 素敵です。 激しく惹かれあう二人ですが、この二人のロマンスの前には、大きな大きな壁があります。 「ユニコーン」と「処女」というのは、セットなもの。 もし、サイモンが想いを遂げてしまえば、ユニコーン化した時、メグはサイモンを人に戻すことができなくなるかもしれないのです。 そして掲げられる目標が、「敵を倒してめでたく結ばれる!」に変わるのです(大笑)。 二人がとても真剣なだけに、なんとも微笑ましいというか、なんというか。 しっかりツボを押さえた、いいロマンスと申せましょう。 ただ、魔法を駆使した戦闘シーンに問題があります。 臨場感に乏しく、メリハリに欠けます。 前作と異なり、魔法が多用される(というか、魔法だらけではありますが)というのに、この平坦さは何でしょう。 3Dを見ていたら突然そこだけ2Dになった、そんな何とも妙な気分です。 他の描写が秀逸なだけに、ちょっともったいない。 何はともあれ、横軸は産業革命を目前にして激動の革新を予感させるという英国の歴史を背景に、魔法が展開するという、しっくりくるようなこないような(笑)重厚感あふれるロマンス、成功しています。 次作はジーン・マクレーがヒロイン。 アフリカからの奴隷という下書きのロマンスだとか。 早くお目にかかれることを祈っております。
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