普通、ノベライズやコミカライズ、あるいは映画化アニメ化ドラマ化ゲーム化、なんでもそうだけれど、先にある作品をべつの媒体にうつしたときに原作のおもしろさを越えることはあんまりないと思っています。優れた作者ならその作品がその媒体で発表される必然性を必ず持たせているからです。けれど、このマンガはどうやら原作の小説を越えているらしいのです。
極限の戦闘描写、キャラの魅力的なこと、戦術に対する深い考察とかけひき、どれもが非常に楽しめ、何度鳥肌のたったことか。最高のエンターテイメントです。
私がすばらしいと思うのは、マンガ四巻に対して小説一巻半ということです。以前阿部和重がインタビューで答えていましたが、小説200枚を映画化しようとしたら二時間になるそうです。また、マンガを二時間の映画にするなら、単行本一巻分が限度なのだそうです。いまの邦画はマンガ七巻ぶんなどを平気で二時間に圧縮するというひどいことを平気でやっています。
もっとも単純に考えて、小説200枚にたいしてマンガ一巻分です。おそらくニ巻の半分までで、七百五十枚くらいでしょう。皇国の守護者というマンガはきわめて真っ当に描かれているということです。うれしく思います。