第五弾です。
本巻から共著者として岡本氏が参加していますが,基本的な取材は平谷氏が行っているので,スタンスは前巻までと変わりありません。しかし,文体で両者の執筆は見分けられます。
本巻では,第三巻と同じ章分け構成に戻っていますが,お薦めは,まず「第六章 釣り場の怪」です。
水場であること(霊が集まりやすいといわれています)に加え,自然の中にいると神経が研ぎ澄まされることも多分に影響しているのでしょうか。
また「第九章 心霊スポット」では,同一スポットにおける複数体験者の話が採話されていることによって,パターン化した「都市伝説」に堕することなく,体験者の生の感覚が伝わってきます。
岡本氏は自身で「霊的鈍感」とおっしゃっていますが,巻き込まれることなくいつまで続くやら,とちょっと意地悪な期待もしてしまいます。
氏のカラーはまだ前面に出ていませんが,平谷氏のカラーとあいまってどのように展開していくのか,今後が楽しみです。