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私は、刺激と破壊力を楽しめるシリーズも大好きだが、
この平谷美樹氏のシリーズもかなり好きだ。
平谷氏の、見たまま聞いたままを訥々と語っていくスタイルと、
人というか相手(霊を含む場合も多い)に対する優しい目線が
独特の温もりを感じさせてくれるからだ。
平谷氏の体験談以外の、人からの聞き書きの部分に特に言えることだが、
怖いところはちゃんと怖い。その一方で、
語った人がいだく、故人に対する懐かしさや愛情に、
著者が共感を持ち、大事にしている感じが、行間から伝わってくる。
誠実な人柄が滲み出ているような気がして、
読むとなにか暖かいものがジワっと胸に広がるというか。
巻末の鼎談も、著者が怪談に対するときの個人的なスタンスがわかり、
興味深かった。
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