ビートルズ、ストーンズをはじめとして、偉大なロック・アーティストはほとんど例外なしに自分のルーツ・ミュージックをもっている。彼らは、オリジナル楽曲を自分達流に消化し、アレンジを施して、カヴァー曲として発表するのだ。今までにも、この種の本はないこともなかったが、オリジナルをブルース曲のみにこだわったものは本書だけだろう。ブルースがロックに多大な影響を与えてきたことは理解していたつもりだったが、本書はそれをまざまざと実証してくれた。クラプトンの最高傑作「愛しのレイラ」のギター・リフは、アルバート・キングの「アズ・ジ・イヤーズ・ゴー・パッシング・バイ」がルーツだったのだ。