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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
この愚行を止めるために自分ができること,
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レビュー対象商品: 百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版] (単行本)
物質的な豊かさを求め人々はあらゆる努力し、文明を発達させ、様々な不可能を可能としてきた。未開の地を切り開き、科学技術を発展させ、自然を克服してきた。 そして、多大なる成果を得た一方で、その副産物としてのつけや行きすぎ、人々の 争いや搾取がひどくなり、豊かさを追求するという本来の目的が逆に人類を不幸に 陥れるような事態が各地で頻発するようになった。 この本は、そういった行きすぎによる「つけ」の部分を100年の愚行として 象徴的な写真により、人々に訴えかける。教科書に出ていたような有名な写真も あるが、これだけまとめてジャンル分けして集められると、いやでも我々自身の 愚行を改めて認識せざるを得ない気持ちになる。 ただ、改めて思うことは、環境破壊であれ、動物実験であれ、人権抑圧であれ、 戦争であれ、これらの行いそのものがそもそもの目的であったケースというのは 少なくて、何か(まっとうな)目的を達成しようとした結果として、起きた(起こ した)ことが「愚行」であるというケースが多いのではないかということ。 そのことにきちんと向き合わなければ、何が問題なのかがよく分からないし、 この本を読んでいる自分自身も末端においては加害者に名を連ねていることにす ら気づかないままでいてしまう可能性もある。 さらに、近年、地球の環境を守るための手段として「温暖化防止」「二酸化炭素 削減」などの取り組みがなされているが、これらは目的達成のための手段としては 間違ったことではないのだけれど、非常に一面的であり、もっと直接目を向けなけ ればならない地球環境破壊活動がたくさんあるだろうという気づき。 最後に、最近では低年齢労働者の問題やテロ、拡大する戦争などここには収録 されていない新たな形の愚行も増え続けていることにも思いが巡った。
40 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
もし、地球に意志があったならば、地球は僕ら人類の存在を歓迎してくれるのだろうか?,
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レビュー対象商品: 百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版] (単行本)
地球を守る-なんて傲慢な考えなんだろう。環境破壊が進み、この地球上からすべての生物が消え失せたとしても、地球は平気な顔をして回っているだろう。この世に地球が誕生したときと同じように。 地球にとっては、僕ら生物など存在しようがしまいが関係ないのだ。生物の存在しない惑星など、その辺にごろごろあるではないか。むしろ、存在することの方が珍しいのではないのか! 僕らが守らなければならないのは、僕らが生活できる「環境」であって、地球を庇護するなどおこがましい。 もし、地球に意志があったならば、地球は僕ら人類の存在を歓迎してくれるのだろうか? 僕らは、もっと謙虚にならなければいけない。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
圧倒的な記録写真と、切実な寄稿文,
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レビュー対象商品: 百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版] (単行本)
「百年の愚行」というタイトルの主語は、人類である。本書は特定の人間や団体の愚かさを記録したものではない。 例えば、収録されている殆どの写真には、撮影年月日など簡単な情報は記されているが、気になる詳細は載せられていない。「一体、誰がこんな酷いことをしたのか」と疑問がわくが、本書は出来る限り、その答えを提示しないように作られている。ではなぜ詳細を明記しないのか。それは上記のように、全ては我々の属する「人類」の犯した行為であり、全人類が責任を負わなければならない問題であるのだ、という自覚を持たせるためではないだろうか。この非常に広大な視野が、本書の大きな特徴であり、特筆すべき美点ではないか。 また、五氏の知識人による寄稿文も見どころである。現代思想に興味のある方にとっては、構造主義の確立者であるレヴィ=ストロースの寄稿は驚喜に値するものであろうし、和訳本がなかなか手に入らないダイソンの寄稿は、それだけで貴重な文章といえる。海外でも高く評価されている美文家、池澤夏樹の文章は多くの含みを持った味わい深いものであるし、キアロスタミは映像と文学の知識を駆使して独特の人類愛を謳っている。チョン・イーにいたっては、失われてゆく自然に対するかなしみが、まるで同じ国の人間のように伝わってくる。 このような我々の愚行の記録を高評価するのはおかしなことかもしれない。が、本書の最も評価すべき点は、記録自体ではなく、読者に危機感を抱かせる力ではないか。それは記録量によるものであり、五氏の熱意によるものである。それを考慮し、満点とさせていただく。
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