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25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
無限に広がる想像力―受け継がれるぬくもり,
レビュー対象商品: 百年の家 (講談社の翻訳絵本) (単行本)
本書は、イタリア出身の絵本画家とアメリカ出身の絵本作家による
家そのものを主人公にした絵本です。 南欧とおぼしき山間にある、石造りの小さな家。 17世紀に建てられ、廃墟になっていたその家が, 激動の20世紀をどのように過ごしたのかを定点観察形式、 ブリューゲルを思わせる、あたたかみのある絵で描かきます。 廃墟が改築され、家族が移り住み、 喜びと悲しみ・出会いと別れを繰り返す。 住人たちの服装の変化はもちろん 井戸ができ、ポンプになり、水道が通る 裏山の木が伐られ、石垣ができ、ブドウ畑が作られる…など、 時代の経過が細かく書き込まれており、何度見ても飽きることがありません ブリューゲルを思わせる、あたたかみのある絵 コンパクトながらも、詩情豊かな言葉 どのページも印象的ですが 個人的に、忘れがたいのは最後のページ。 人々の営みが時代を越えて受け継がれる様子に、つよく心を打たれました 静謐ながらも、ぬくもりとドラマに満ちた本書 絵本が好きな方に限らず、 多くの方に強くオススメしたい一冊です
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
20世紀を生きた家〜未来を生きる子どもたちへのメッセ−ジ,
By 南河内太郎 (大阪・富田林) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 百年の家 (講談社の翻訳絵本) (単行本)
丘の上の一軒の家を通して、100年の時の重みを伝えてくれます。
もともとこの家は、その扉の上の横板に記されているように、 ペストが大流行した1656年に建築されています。 ある日、子どもたちによって、新しいいのちが吹きこまれます。 二度の大戦を経験した20世紀。 結婚、子どもの誕生、夫の死、葬儀・・・ 喜び、悲しみをともに見守ってきた家。 21世紀を迎え、再び新しく甦った家と風景。 「おっそろしく古い家は、いまどこにある? なくなったものの本当の護り手は、日の光と、そして雨だ。」とむすばれます。 「家」を語ることによって、歴史を生き抜いてきた人間が描かれます。 同時に、そこに温かい家族や地域の姿が伝わってきます。 さらに、その温かい家族や地域の絆こそが、 戦争や疫病、災厄から人間を守る力の源泉である、 と、そんなメッセ−ジが読み取れるようにも思えます。 年代を記したペ−ジの小さな絵も含め、 一枚一枚に描かれた風景や一人一人の表情が、 この絵本を手にする人に、いろんなことを語りかけてくれます。 20世紀を生きた「家「=「人・家族・街」を通して、 未来を生きる子どもたちへ素敵なメッセ−ジを伝えているのでしょう。 また一冊、いい絵本に、出会えました。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
家が語る家族との日々,
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レビュー対象商品: 百年の家 (講談社の翻訳絵本) (単行本)
ロベルト・インノチェンティは時間そのものを画面に定着することが
できる数少ない絵本画家と言えよう。彼の作品からは最新のものであっても、 まるで大昔から存在していたかのような時間の重みを感じ取れる。 その彼がこのタイトルで描くのですから、中身のすばらしさはページを 開くまでもなくわかってしまうのが、唯一残念なところ。(個人的にね) 百年もの歳月は1900年から始まり現代へといたる。視点はとある森に 古くから存在する石造りの家に固定されたまま。面積にして50m四方だろうか。 限られた空間が、そこで生き継がれていく家族のドラマを際立たせています。 文章を書かれた方には悪いですが、画面をながめているだけでも 作品に込められた想いは充分に伝わってきました。 ラストシーンは衝撃的。でもそれさえ人間の営みなんですよね。
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