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百寺巡礼 第六巻 関西 (講談社文庫)
 
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百寺巡礼 第六巻 関西 (講談社文庫) [文庫]

五木 寛之
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

講談社創業100周年企画第1弾!
熊野古道を歩き、難波の街をめぐり、河内の山を登る。仏教の歴史を遥かにさかのぼる十寺巡礼。
空海が猟師から譲り受けた聖地高野山
海の浄土と山の浄土のつらなり青岸渡寺
女性の情熱と強さを伝える物語道成寺
焼き討ちから甦った寺に、なごむ心粉河寺
心惹かれる3人の足跡が残る寺観心寺
西行と役行者を結ぶ山弘川寺
勇ましい聖徳太子と愛らしい聖観音鶴林寺
往時の宗教都市の面影が生きる寺亀山本徳寺
衆生のもとへ歩み寄る本尊大念佛寺
すべてを包みこむ「和宗」の祈り四天王寺

--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

俗世を離れた山中の寺、人とともに生きる市井の寺。すべてが融け込む西国の旅へ。ここには聖なる高野山があり、「黄泉の国」と呼ばれる熊野がある。千四百年の時を超え、庶民に愛される四天王寺がある―。安珍と清姫の道成寺、花と星の観心寺、西行ゆかりの弘川寺。すべての名刹で紡がれてきた「物語」を感じよう。

登録情報

  • 文庫: 288ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/2/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062762676
  • ISBN-13: 978-4062762670
  • 発売日: 2009/2/13
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
「私たちは日本を知らない」五木さんは、第54番目の巡礼寺「粉河寺」を訪れた時に書き留められています。
私も、五木さんを通してここまで様々なお寺を知って、まさに同じように思いました。
五木さんの驚きは、寺には必ずといっていいほど神社が備わっていることです。
僧侶は神社に極自然にお参りします。
教義ではこんなことは起こりえません。
これこそが日本独特の日本仏教の姿ではないか、とお考えになります。
神仏習合、シンクレティズムは、文化的に低いと言われているそうですが、まさに私たちは神仏習合を受け入れています。
クリスマスを祝い、拍手を打ち、念仏を唱える。
日本人には何一つ不思議ではありません。
このルーツが日本のお寺にはきちんと保存されていました。
なぜ、このことに長い間気がつかなかったのか。日本人の目からすれば、キリスト教もユダヤ教もイスラム教も仲良くやってゆけるはずです。
エルサレムが3つの聖地であれば、日本人の感覚では、有難い、となります。
日本にやってきた仏教は、元来そこにある信仰を取り入れて人々に広まっていきました。
知らず知らずに日本人の心にはその生き方がしっかりと根付いています。
お寺に参る意味は、そのことを改めて私達に気付かせてくれるところにもあるのだと思います。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 中学時代からの寺好き。
あちこち一人旅しては他の遊びは一切せずお寺を巡り歩いています。
この間までは変人扱いされていましたが、この本のおかげで周囲の認識が変わりました。
感謝しています。
この本を読むと自分が訪れたときの記憶がよみがえります。
そしてこれから行くお寺の参考にもなります。
今日も手にとって巡礼計画を練る私です。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 「百寺巡礼」は自分の追求しているテーマとはずれているので今まで手に取らなかった。しかし、今日、書店で手にしたが最後、買ってしまい読んでしまった。そして、多くのインスピレーションを得た。

 話は飛ぶが、私は「エッセイ」と「随筆」とは本来的に違うものだと思っている。「エッセイ」の語源はフランス語の「エセイエ」(試みる)であり、直訳すると「試論」ということになる。学術論文のような厳密さは求められないが、あくまで論文であり、そこで重視されるのは論理であり、知性である。五木でいえば、「大河の一滴」や「他力」などの一連の作品はそういう意味の「エッセイ」といえるだろう。

 本書は紀行文であるが、系統的には「随筆」に近いと思う。そこで重視されるのは感性と発想、そしてそれを表現する力である。本書を印象づけるのは寺を訪問したときの季節感と気象である。3月の高野山の肌を刺す寒さ、粉川寺の爛漫の桜、観心寺の雨・・。そうした肌に迫る感覚の中で寺のたたずまいが語られ、歴史が語られ、エッセイ的な論考がなされるのである。

 読むと行きたくなる、心憎い名文である。 

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