百姓、いわゆる農業ではあるが、
その中でも最もちゅうぶらりんな存在ともいえる、
北海道での酪農業生活エッセイと言う稀有なテーマの漫画です。
一日たりとも休めない畜産の辛さや、
行政に左右される不安定さ、
また、北海道ならではの生活などなど、
厳しさにスポットを当てつつも、楽しく読める内容になっており、
食料自給率など、現在のわれわれの生活に直接関わる問題についても、
ジックリ考えるきっかけも内包しています。
また、命を扱うものならではの考え、
解釈も垣間見ることができ、
そのような命を扱う仕事ならではの命に対する価値観により、
ある意味達観、ある意味真理が語られており、
この酪農経験が、筆者の代表作である「鋼の錬金術師」を生み出したんだろうなあ、
と言うのを実感させてくれます。
ハガレン作者だから書けた内容なのか、
このような経験がハガレンを生み出したのかは判断しかねますが、
ハガレンファンでなくとも、読む価値ありの一冊です。
なお、作中ではハガレンについては一切触れられてはいません、
逆にハガレンファンはハガレン作者であることを期待して読むとがっかりする内容かもしれません。
それでも、毎日口にする存在であるものを生産してくれている内幕を読ませてくれるだけ、
学校の図書館においても良い内容でありながら、
しっかり楽しませてくれる内容の良書であると感じました、
北海道に住む一次産業に関わるものとして、本書は2009年最高に人に薦められる本となりました、
未読の方はぜひ!