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百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)
 
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百姓から見た戦国大名 (ちくま新書) [新書]

黒田 基樹
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

武田、上杉、北条…数々の群雄が割拠し、しのぎを削った戦国時代。飢饉と戦争で疲弊した百姓は、社会的危機には公然と「世直し」を求めた。生き延びるために、ときに大名の戦争に参加し、また、隣村との境界争いなどにも武具を携えて参集した。いっぽう大名は、百姓に礼を尽くした施策を講じて領国の安定を図った。庶民の視点から乱世期の権力構造と社会システムをとらえなおす。

内容(「MARC」データベースより)

飢餓と戦争の時代。民衆は大名とどう向き合ったか。自らの存立のためにめぐらせた、したたかな知恵と選択とは? 庶民の視点から乱世の権力構造と社会システムをとらえなおす。

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/09)
  • ISBN-10: 4480063137
  • ISBN-13: 978-4480063137
  • 発売日: 2006/09
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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47 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
恒常的に飢饉が襲い、戦争があれば略奪され、財産で争いがあっても裁判も受けられない。山を守るために近隣の村と合力して戦いもするし、領主が無理な年貢を押しつければ山へ逃げ込んでストライキもやる。まさに、中世の村は何の保護もなく、命の保証も全くない。自分の身は自分で守るしかないという、荒々しい緊張感で充ち満ちていた。

本書の全体的な流れは、家臣の領地に口出しも出来ない脆弱な領主と村同士で戦をやらかしてしまう程強い百姓という戦国初期の支配関係が、時代を下るにつれ、大名優位に移っていく力関係の変遷を追っている。

1章の松戸の寺の過去帳から読み取る分析はすさまじい。戦国時代は毎年、春から夏にかけての端境期に大量の死者が出ていたと推定、江戸時代の大飢饉ほど飢饉が常態になっていたという。また、上杉謙信は毎年、関東侵攻を冬から夏にかけて行っていた。端境期に関東で兵に飯を食わせるのが、真の目的だったのではないかと見る。また、北条氏の代替わりは飢饉の際だった。代替わり直後に徳政令が出されたことなどから、「世直し」のメッセージだったのではないか、と著者は見る。

ほかにも、村同士の合戦や戦国期の課税制度など社会史の面白さを感じる素材は尽きない。大名もそうであるように百姓も戦国時代は生命力を感じさせる存在だったことを感じさせる。
このレビューは参考になりましたか?
43 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この本、面白いです!!

戦国時代といえば、戦国大名の群雄割拠の時代ってイメージが強かったのですが、そのイメージが一変します。

例えば、武田信玄の父信虎の追放の話も、単なる親子喧嘩ではなくて、「深刻な飢饉状況のなか、信虎は有効な打開策をこうじていない、と判断され、人々は「世直し」を強く求めた。」(P27)追放であったということに驚きました。

そして、戦国時代の村は領主に脅され無理やり税金を取られた弱い村ではなかった。

村が領主に年貢を納めるのは、領主が村の安全保障を担っていたからであり、「領主失格」となると村側から主従関係を破棄していたとは・・・・。

領主より、村の側に主体性があるとは、びっくりーーー!!

戦国時代に興味がある方、是非お勧めです。

読んだあとに、戦国時代のイメージが一変します!!
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 百姓H
形式:新書
「飢饉と戦争の時代。民衆は大名とどう向きあったか?」

本書は、徹底してこのテーマで戦国時代を読み解いていく。

これまで、戦国大名の戦争の様子については多く語られてきたけれど、戦争の本質的な理由や戦国大名の領国支配の実態、さらにはその領国に暮らす人々の生活についてはあまり注目してこなかった。戦国大名の側からではなく、民衆の側から戦国時代あるいは戦国大名をみてみたらどうなるのか?本書は、その視点から、戦国大名とは?、戦国時代とは?、そして民衆とは?、という問に答える新たな試みである。

戦国大名や戦国時代に対するこれまでの認識を覆してくれる一冊であるといえよう。
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