2008年上期ホワイトハート新人賞受賞ということで読んでみました。
残念ながら恋愛要素ゼロですが、
全体的にきれいな文章で、
まっすぐな書き手の人柄が素直に伝わってきます。
ただ、いろいろ細かく引っかかる要素もあるので、即買いは禁物です。
細かく、いくつか例をあげると↓
・魅力的な登場人物をうまく生かしきっていない。
・主人公が恐いくらい、いい子で優秀すぎる。(感情移入できない、かも)
・敵以外の周囲の大人達がいい人すぎる。(主人公をちやほやしすぎ?)
・著者が純粋にファンタジーで勝負したいのか、
コメディー要素を付加したいのか、意図がよく分からない。
・「ドレスお着替えシーン」はラノベにはありがちすぎるエピソードなので、
もっと魅力的に、面白く書いてほしい。
・推理を博識のフィンに頼りすぎている。
・フィンの悪癖については、人柄と内面から考えるとかなり無理がある。
・後半部で複線を説明しすぎている。(つじつま合わせにしか思えない)
色々難癖をつけてしまいましたが、決して悪い作品ではないです。
…ただ、なんとなく、もったいない印象が残るのは覚悟してください。
今後の展開を期待できるような明るい終わり方だったので、
次回作も読んでみようと思います。