白衣で眼鏡で天然で、同じアパートの別の階に住んでいて、付き合ってはいないけれど一緒に宅呑みする関係で、といった判り易い記号の連発。展開としてもあれやこれやあざといものが続いて、さあ興奮しろしろと煽りかけてきます。この手の作品は出来の悪い焼き直しのように感じてげんなりしてしまうことも多いのですが、『白衣のカノジョ』は苦笑しつつも素直にときめくことが出来ました。
要因を挙げるなら絵柄の可愛らしさと、微妙な間柄を表すぎくしゃくした台詞回しの巧みさ。そしてやはり支倉さんのキャラクターがツボ!なのです。
あと、ふたりが高校の先生という設定が意外と効いています。生徒の前でのぴしっとした顔(あまりそういうシーンはありませんが)との対比で、大人だけの時の力の抜けた素の感じが良い意味でのゆるい雰囲気を醸し出しています。
ただこの作者、登場人物の顔立ちのヴァリエーションが乏しいのが欠点ですね。あれっ、ミルカさん、養護教諭になったんですか、みたいな。それは言わない約束?