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白蝶花 (新潮文庫)
 
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白蝶花 (新潮文庫) [文庫]

宮木 あや子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

抱いて。ずっと忘れないように――戦中の日本で恋に命をかけた女たちを描く純愛ロマン。

昭和十九年、福岡県知事の屋敷に奉公にきた少女・千恵子。書生の政吉と恋に落ち初めて結ばれた途端、政吉は徴兵されてしまい……千恵子の波乱に満ちた人生を中心に、戦前・戦中・戦後の激動の日本で、それぞれの愛を貫き通した5人の女たちが織りなす恋物語。デビュー作『花宵道中』で圧倒的支持を得た著者による注目の最新作! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

傾いた家のために財閥の妾となった泉美、貧しさ故に芸妓として売られた姉妹の菊代と雛代、奉公先で書生の子どもを身篭る千恵子、豪奢な屋敷で愛に飢える県知事令嬢の和江。人生を選びとることも叶わず、女は明日死ぬかも判らぬ男を想うしかなかった時代―戦前から戦後の不自由さを吸い上げ、荒野の日本で美しく野性的に生を全うした彼女たちが咲かす、ドラマティックな恋の花。

登録情報

  • 文庫: 366ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/9/29)
  • ISBN-10: 4101285721
  • ISBN-13: 978-4101285726
  • 発売日: 2010/9/29
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 92,797位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
戦前・戦中・戦後すぐを舞台に運命に翻弄される女性たちを描いた連作短編。

以下感想
有馬の芸者、富豪の愛人、知事の屋敷に仕える少女と彼女に執着する令嬢などがストーリーを紡いでいきます。
多少無理なエピソードや狙いすぎな描写もたくさんありますが、入り込めばなんなくラストまで読み終われます。
レトロな世界を堪能したい人はぜひ。
ただ、最後の戦後のエピソードはいらないかな〜と思ったので☆4つです。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
宮木さんの三冊目となる連作小説集。

登場人物が各作品にリンクしていて、
読み進むうちに「この人はあの時のヒロインの子供か・・・」などと
気づかされたりする面白さが随所にありますが、
なによりもまず、ドラマメーカーとしての筆力が圧巻です。

なんだか非常に優れた大河ドラマを見ているような、
力強い奔流に身を委ねる読書の快感に浸れます。

読んでいて集中が途切れるような小説が多いなか、
宮木さんのこの力量は本当に凄いです。

どの作品も、女の哀しみと一筋の光を湛えているのですが
最後のヒロインの物語に、心を救われた気がしました。

直木賞に推したいくらいの傑作ですが
選考委員の皆さんはどうも戦争物に手厳しいので、
2008年の本屋大賞に輝くことを祈っています。
それぐらい素晴らしい本です。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
戦争を背景に、知事の令嬢、そこに女中として来る娘、その屋敷にいる書生の青年などが
織り成すひりつくような愛の物語を軸に、有馬温泉の芸者姉妹の愛憎劇や、
女学校を辞めて資産家の愛人になった17歳の少女の初めての恋など、
華麗な文章と痛々しい粘膜レベルの大胆な描写で描いた1冊。

お金さえあれば何でも手に入ると錯覚しがちな今の時代と違い、物質的にも
貧しい人が多く、また、自分の運命を自分で決められない(人身売買や
赤紙で出兵などなど)理不尽な時代が背景ゆえに、唯一自分で決められる
自分の心をささげる相手にまっすぐに向かっていく様子が壮絶だ。
読んでいて自分まで息苦しくなってくる。今回は、街の描写など
淡々とした部分も増え、それゆえにラブシーンの華麗な文章がひきたち、
今までの作品と比べて読みやすいメリハリがついたと思う。

デビュー作では吉原、その次の作品では女子寮、そして
今回はこういう時代を背景に描いた作者は「閉塞感と
その中でもあふれ出す愛」みたいなものをこれからも
書いていくのだろうか。注目したい。
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