映画「道-白磁の人-」(監督:高橋伴明)
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日本が朝鮮を併合していたという歴史をいま、どれだけの日本人が知っているでしょう。そこで繰り広げた日本の蛮行は「事実」からいまだ隠されつづけようとしていますまるで侵略がなかったというように(原発の危険性が隠され続けられたように)。
過酷な時代を正面から描いて、なお、民衆のくらし、民族、言語、文化、これらは多様だから素晴らしいこと、自然、民芸、家族の愛、誠の友情の賛歌となっています。
主人公の浅川巧(吉沢悠)がなくなると朝鮮人の共同墓地に埋葬されます。時を同じくして、15年戦争がはじまります。大東亜戦争が日本の敗戦、韓国の独立として終了すると、巧と李青林(ぺ・スピン)の願いが実現します。浅川巧は韓国人により記念碑がたてられます。
明日が見えない時代閉塞の中で、この映画を日本と韓国の多くの人々が観ることはたいへん意味のあることです。日本人と日本の国がアジアへの侵略の歴史を真に反省し、憲法前文と九条の平和主義を取り戻した時、隣国との友好と交流の豊かさをさし示しているとの感激が、映画を観た後に残りました。アメリカいいなりのTPPではなく、非同盟と繁栄の東アジア共同体への夢すらも、抱きました。
(原作)小説白磁の人 (河出文庫 著:江宮 隆之)
併合時代の日本人の朝鮮人の意識、独立のたたかいが、より史実に忠実に、丁寧に描かれています。映画では李青林と母のけい(手塚理美)の姿に仮託され2時間にまとめ、ドラマティクに描かれていますが。つみかさねられた事実と、巧の心の成長に、より深い感動があります。