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71 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「これはダイヤモンドだ!」(L.トルストイ),
By
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
「あの人は良い人だ。だから、私はあの人が好きなんだ。」あなたは、他の誰かさんについて、こんな風に思ったことがありますか? もしそうなら、この主人公、ムイシュキン公爵のこともきっと同じように、いや、もしかしたら、その誰かさん以上に好きになるかもしれません。「世界をひっくり返すほどの」美貌と、恐ろしいほど深く傷ついた心をあわせ持つヒロイン、ナスターシャも、公爵に「生れてはじめてほんとの人間を見ました」と告白します... 極端な話ですが、たとえ『罪と罰』と『カラマーゾフの兄弟』がこの世に存在しなくても、ドストエフスキーは、「無条件に美しい人」を描こうとしたこの長編だけで、世界文学史に第一級の天才としてその名を輝かせていたでしょう。超・善人の主人公を中心に、一癖も二癖もある表情豊かな美女達と、彼女たちにすっかり目が眩んだ男達がおりなす、波瀾万丈のラブ・ストーリー。いわく言い難いとぼけた味の脇役達も、それぞれ個性的なやり方で盛り上げてくれます。一体、最後は、どうなるのか? ワクワク、ドキドキして、一度読み出したら途中でやめられない、エンターテインメントとしても素晴らしい作品。それでいて、読者が忘れかけていた、人生にとって大事な何かを、じわぁっと温かく思い出させてくれる力を持った不思議な本です。 あの黒澤明監督が、どうしてもどうしても映画にしたかった、という、この人の心の美しさの極限世界に、あなたも一度どっぷりと漬かってみては如何ですか?
24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一部ネタバレ注意,
By
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
一応ドストエフスキーの作品は中編・短編まで一通り読んだ、でもごく普通の読者です。難しいことは良く分かりませんが、この物語はドストエフスキーの作品の中でも非常に分かりやすく、また最も好きな作品です。ご存知の通りキリストを想起しながら「無条件に美しい人間」を描くことを試みたこの作品に、作者は「白痴」と名付けました。この作品はタイトルが初めから明らかにしている通りに非常に残酷な物語でもあります。 物語の詳細に触れる必要はないでしょう。とにかく、「無条件に美しい」主人公のムイシュキン公爵はいつでも誠実であり続け、そのために信頼され、同時に失笑を買い、また人を傷つけます。そして、主人公自身も自らの誠実さのために傷つき、最後には文字通り正気を失ってしまいます。 誠実であろうとすることの困難さ、非常識さ。無条件に美しい人間なんて結局は現実世界と相容れないんだという著者の認識と、この救いようのない結末。
60 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ドストエフスキーは好きです,
By カスタマー
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
面白いのだけれども、読んでいると「これは誰の名前だ?」とわかんなくなってしまう。ロシア人の名前は「本人の名前」「父の名前」「姓」によって成り立っているらしく、主人公はレフ・ニコラエヴィチ・ムイシュキンという名前です。 これがムイシュキンと呼ばれることもあればレフ・ニコラエヴィチと呼ばれもします。 さらに登場人物によっては愛称、卑称も加わりますのできちんと名前と人物を結びつけておかないと混乱してしまいます。 最初にフルネームがでてきたらとりあえずそれをメモしながら読んだほうがいいかと思います。 本の内容はとても満足できました。
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