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27 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
格好良いだけではない「日本一の男前」,
By 新聞屋 (高知市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 白洲次郎 占領を背負った男 (単行本)
日本一の男前、白洲次郎。英国仕込みの嗜好や華麗な経歴に加えて、「オイリーボーイ」と称されるほどの自動車愛好家。白州氏の洗練されたスタイルばかりが注目されるが、吉田茂首相の側近として、日本の戦後復興に不可欠な役割を担う。日本国憲法の策定にあたり、弱腰の政治家たちの代わりにGHQとの折衝役を引き受けた白州氏。本著は白州氏の半生を通じて、戦後GHQの占領から独立に至るまでの政府要人の言葉遣いや心情が文面一杯に広がってくる。ほとんど日本の近現代史を読んでいるような錯覚にすら陥る。近現代史を知る上でも非常に面白い一冊に仕上がっている。 白州氏は、敗戦にうちひしがれた日本において、GHQ内で「従順ならざる唯一の日本人」と言われるほど、GHQに「盾つく」人間だった。マッカーサーの誕生日に、昭和天皇の使いとしてプレゼントを渡しにいった時のこと。マッカーサーがじゅうたんを指さし「その辺りに置いてくれ」というと白洲氏は激怒する。「いやしくもかつて日本の統治者であった者からの贈り物を、その辺に置けとは何事ですか!」と、プレゼントを持ち帰ろうとしたのだった。 日本が占領下に置かれても、日本人としての「魂」だけは忘れなかった白州氏。単なるお洒落な男が格好良いわけではない。外面ではない本当の「格好良さ」を教えてくれる。それと同時に、戦争や国家とは何かを考えさせられる一冊だ。
66 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦後の坂本龍馬か。,
By 海の第一列 (神奈川) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 白洲次郎 占領を背負った男 (単行本)
白洲次郎という人のことは、これまで良く知らなかったかが、本を読むにつれ、すごい人だ、ということをつくづく感じた。 破天荒な青年時代、ハードネゴシエーターかつ原理原則を つらぬく強さで戦後の交渉をある意味一手に引き受けた時代 うるさ方としての晩年など、どれをってもすごい、かっこいい という表現につきる。 自分の立身出生よりも、日本がどうあるべきか、10年後、50年後を 見据えて判断している姿勢は、ある意味坂本龍馬に通じる面があるか と思う。 こういう人を是非もっと取り上げていって欲しい。 本書は、丁寧に調査がなされており、かつ事実に基づき 客観的に書かれているので、好感が持てる。文章も読みやすく あっという間に読めてしまった。
65 人中、58人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本人はもっと「白洲次郎」を知るべきだ,
By contrite (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 白洲次郎 占領を背負った男 (単行本)
まず感動した。日本人に真の国際人と「タフネゴシエーター」が居た事を。 敗戦直後の日本で国家のグランドデザインを描くことが出来た人材が居た事を。 そして出世だ、肩書きだと、名前や形にこだわる輩が多いこの日本という国で、肩書きを必要とせず勝負が出来た日本人が居た事を。 更に本編主人公の白洲次郎本人に功名心がなく、純粋にこの日本という国を愛していたことに感動を覚えずにいられなかった。 普通、こういう人材は間違いなく海外へ流出する。 それが日本に留まり、目に見えない大事業をやってのけたことが「日本復興の奇跡」を呼んだ「奇跡」だったのだろう。 この本を読んで、このような人材を輩出した「日本」という国を見直した。 また「愛国心」とは押し付けられるものでも、愛するものを守るために殉死することでもないことを改めて痛感した。 そして次郎が対峙した大東亜戦争とは、占領軍GHQとは、そして日本の政治家、官僚とはなんだったのか、考えさせられる一冊である。 正直、この10年で最高の傑作に触れられたと思うと共に、今までの人生の中で「白洲次郎」という人材を詳しく知らなかった自分を恥じたい位である。 絶対にお勧めです!
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