内容紹介
1980年に42歳で急逝した長崎・諫早の作家野呂邦暢。
文学への確かな意志が込められた揺るぎない文体、
目に焼きつくような強靱な表現力は、
いまなお読む者に鮮烈な印象を与えてやまない。
本書は野呂がもっともその資質を発揮した短篇の代表作「白桃」「鳥たちの河口」ほか、
1945年8月9日に同級生のほとんどを失い、原爆をテーマに長篇を構想しながら叶わず逝った彼が、
生前唯一発表した原爆を描いた作品「藁と火」(単行本未収録)など七篇をおさめる。
選と解説は、野呂をいちはやく見出し、担当編集者として伴走しつづけた元「文學界」編集長の豊田健次。
野呂文学をもっとも深く知る人によるベスト・オブ・ベストを贈る。
内容(「BOOK」データベースより)
豊かな詩情、現実に立脚した視点によって紡ぎだされた確かな文学がここにある。故郷長崎に原爆が落ちたその日を描いた渾身の作「藁と火」(単行本未収録)所収。