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39 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
高木氏の作品中イチ押しの傑作悪漢小説!,
By 白頭 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 白昼の死角 (光文社文庫) (文庫)
映画&ドラマ化もされておりとても面白い作品です。確か主人公鶴岡役を、映画では夏八木勲が、ドラマでは渡瀬恒彦が 演じていたと記憶しています。逆かな? 当時の映画コピー「狼は生きろ、ブタは死ね!」が強烈で、ダウンタウン ブギウギバンドの主題歌も印象的でした。 有名な「光クラブ事件」を題材にとって、戦後のドサクサのなかで 大掛かりな経済詐欺に手を染める東大生がのし上がり、破滅していく 様を息もつかせぬ筆致で描いています。大部ですが全くあきません。 法の抜け道をつき巧妙に仕組まれた数々の詐欺手口の描写もスリリング なのですが、鶴岡の尻尾を掴もうとする検察官との駆け引きも見所。 なにより、「悪の哲学」を身に帯びた主人公鶴岡の造形が一番の魅力 になっています。 高校生の時に初めて読んだのですが、この本で初めて手形の何たるか を知りました(「裏書譲渡」とか「善意の第三者」とか)。 復刊したのはおめでたいが、なんか復刊する度に値段があがっている ような気がします・・・
20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
光クラブをモチーフにした名作,
By
レビュー対象商品: 白昼の死角 (角川文庫 緑 338-25) (文庫)
この本が出版されたばかりの頃に読んで、「頭の勝負」に憧れ、羨ましく思ったりしたものだった。作品のモデルは、三島由紀夫も『青の時代』で取り上げた「光クラブ」の山崎晃嗣。三島は山崎晃嗣の自殺に意外さや、失望を感じたという。もっと線の太い人物を創造していたらしい。高木彬光は、山崎役の隅田にはやはり自殺させたものの、その後を継ぐ鶴岡七郎という主人公を考案することで、三島の「夢」に応えたとも言える。鶴岡七郎は隅田(山崎)の知性を持ち、そして神経の強さも併せ持つ。そして隅田(山崎)が陥った陥穽にはまらずに時代を生き抜く。 ピカレスク、と言えばそうなのだが、単純なオメデタ・ピカレスクとは異なり、鶴岡七郎のひととなりから、彼の「強さ」が伝わってくる。 四半世紀ぶりくらいに読み返してみたが、この作品は現在でも十分に受け入れられる作品だと思う。いくつかの出版社が出しているが、いずれも入手困難ないし不可能なのはさびしい限りだ。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
これは、犯罪ですね・・・,
By ねこすけ (千葉県船橋市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 白昼の死角 (光文社文庫) (文庫)
恐ろしい本があったもんです。確か、「狼は生きろ、豚は死ね」ですよね。 ここまで、非情に犯罪美学を追求する小説があったとは・・・。 今、工業から情報の時代に移ろうとしています。 そんな現代だからこそ、今一度「鶴岡七郎対策」が必要なのかも しれません。 七郎が使ったテクニックは今では使えないものも多々あります。 しかし、その発想法は依然として斬新であり、猟奇的です。 今後を生き抜くためのも、一読しておく価値のある一冊だと思います。
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