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白旗伝説 (講談社学術文庫 (1328))
 
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白旗伝説 (講談社学術文庫 (1328)) [文庫]

松本 健一
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

紅白戦で知られるように日本では源氏の旗であり、また弔いの旗でもあった白旗。日本人がその降伏の意味を知ったのは、1853年に来航したペリーが、交戦となって降伏したければこれを掲げよと幕府に白旗を送りつけた時であった。日清・日露戦争までは、戦場において白旗の国際ルールを尊重した日本が、太平洋戦争ではそれを無視して野蛮な戦争を敢行した。日本人が忘却した白旗の歴史を語る力作。

著者紹介

1946年群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。評論家。麗澤大学教授。著書に『石川啄木』『北一輝の昭和史』『昭和天皇伝説』『われに万古の心あり』『隠岐島コミューン伝説』『近代アジア精神史の試み』『開国のかたち』『「第三の開国」の時代に』『幕末畸人伝』『幕末の三舟』『雲に立つ』、学術文庫に『北一輝論』がある。


登録情報

  • 文庫: 284ページ
  • 出版社: 講談社 (1998/05)
  • ISBN-10: 4061593285
  • ISBN-13: 978-4061593282
  • 発売日: 1998/05
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 653,717位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夜華
形式:文庫
歴史のなかの新撰組の著者である宮地正人氏は、ペリー白旗問題についてイデオロギーの見地
から否定をしており、これに対して松本氏はペリーは降伏をしたければこれを掲げよと白旗を
渡したという。
この本はその白旗問題の原典ともいうべき本である。沖縄の少女の白旗に始まり、ペリーの白
旗、源平合戦の紅白の旗といった白旗のルーツや逸話が書かれている。

個人的に興味をそそられたのが、会津藩の降伏の際に白旗が掲げられた際に、小説家の中村彰
彦氏が松本氏に対して「降旗」であって「白旗」ではなかったと反論をされている。それに対
する松本氏の反論が掲載されているのだが、どちらの視野と底が厚いのかは一読されればおの
ずから分かると言うものである。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
よく、製造業の世界で「なぜを5回繰り返せ」と言われる。「なぜを5回繰り返す」ことで物事の本質を見極めるのだ。

この本は松本氏が「白旗」について「なぜ」をとことん繰り返した本である。

白い旗を持った沖縄の少女の写真1枚(本の表紙)を始まりにして、松本氏の思想が日本の歴史を縦横無尽に駆け巡る。

日本の歴史の中で、どのように白旗が扱われてきたのか!?

歴史好きにはたまらない一冊です。
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形式:文庫
松本健一の「白旗伝説」(講談社学術文庫)が1993年発表されると、日本歴史の研究者の中に大きな衝撃が走った。
松本によれば幕末浦賀に来航したペリーは米大統領国書の受領について態度の煮え切らない幕府に対し、白旗2琉と秘密書簡を送り「もし国書受領を拒否する場合には戦端を開くことも辞さず、そうなると幕府側の軍事的劣勢はあきらかだから必ずや米側が勝利する。敗北を認めたときはこの白旗をもって降参の意思を表明せよ」と述べたという。
幕府が結局は国書受領に傾くにあたって重大な意味を持ったとされるこの文書、原本は喪われその邦訳の写本だけが伝わっている。ペリー航海記(公式の報告書)にもこの秘密書簡のことは全く触れられていない。(松本は、ぺリーが当時大統領から付与されていた権限を逸脱する内容な
ので、あえて報告書には載せなかったと解釈)これに対して研究者たちは、おおむね否定的で松本が挙げた証拠文書は後世の偽書と断じたため論争はそれ以来続いている。
この論争に関連した著作は私の読んだ範囲でも
・ペリーの白旗(岸俊光)
・隠されたペリーの「白旗」―日米関係のイメージ論的・精神史的研究 (三輪 公忠)など多数。
論争自体も面白いが原点になった松本の本が、ミステリーを読むようなワクワク感と、不思議な感動を与える。多分、それまでの日本史には「なぜ?」の入り込む余地が少なく、端的に言って「面白くなかった」からだろう。
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