内容紹介
白川静(1910-2006)は、漢字の始原を訪ね、本来、文字には神につながる力があるといった斬新な見方を示した。その成果は『字統』『字訓』『字通』の字書三部作等にまとめられ、文化功労者に選ばれ、文化勲章を受章しているなど高く評価されている。
独自の編集技術と博識で知られる著者が、白川静の〈文字それ自身がもっている世界観〉に注目し、白川学への道しるべを立てたのが本書である。白川静への初めてのかつ格好の入門書であり、それと同時に、日本語の豊かさと深さを教えてくれる内容となった。
甲骨文、金文等の文字資料を組み込み、地図、写真、年譜を加えるなど、初心者でも読みやすい本になっている。
独自の編集技術と博識で知られる著者が、白川静の〈文字それ自身がもっている世界観〉に注目し、白川学への道しるべを立てたのが本書である。白川静への初めてのかつ格好の入門書であり、それと同時に、日本語の豊かさと深さを教えてくれる内容となった。
甲骨文、金文等の文字資料を組み込み、地図、写真、年譜を加えるなど、初心者でも読みやすい本になっている。
内容(「BOOK」データベースより)
白川静は、甲骨文、金文など漢字の始原を訪ね、「文字は神であった」という斬新な視点に基づき、『字統』『字訓』『字通』を初めとした多くの本を著した。その研究により文化功労者に選ばれ、文化勲章を受章している。だが厖大な著書の故もあり、その全体像は把握しにくいものだった。博覧強記の著者が“巨知”白川静に挑み、その見取り図を示した初の入門書。
レビュー
「日刊ゲンダイ」2009/01/29
五木寛之「流されゆく日々」第8150回より
・・・]松岡正剛さんの『白川静 漢字の世界観』(平凡社新書)を読んで、実におもしろかった。
松岡さんは、いつもおもしろい事を書く人だが、教養がありすぎて、ときに難しくなることがある。それが今度は新書という制約もあったのだろうが、まことにわかりやすく、ふかく、かつ楽しい一冊となっていて一気に読んでしまった。
[・・・]
ところで白川静という人を松岡さんが書くと、代表的日本人を超えて、代表的東洋人のように思われてくるところが凄い。
この数十年の日本に決定的に欠落していたのは、「白川的であろうとすることだった」と松岡さんはいう。それは何もかもをわかりやすくして、何もかもをキャンディにかわいくしていこうとする日本の姿勢だ、という。
[・・・]
[・・・]私はブックレビューをするつもりはない。ただこの新書は凄い、と思ったことだけを記す。
五木寛之「流されゆく日々」第8150回より
・・・]松岡正剛さんの『白川静 漢字の世界観』(平凡社新書)を読んで、実におもしろかった。
松岡さんは、いつもおもしろい事を書く人だが、教養がありすぎて、ときに難しくなることがある。それが今度は新書という制約もあったのだろうが、まことにわかりやすく、ふかく、かつ楽しい一冊となっていて一気に読んでしまった。
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ところで白川静という人を松岡さんが書くと、代表的日本人を超えて、代表的東洋人のように思われてくるところが凄い。
この数十年の日本に決定的に欠落していたのは、「白川的であろうとすることだった」と松岡さんはいう。それは何もかもをわかりやすくして、何もかもをキャンディにかわいくしていこうとする日本の姿勢だ、という。
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[・・・]私はブックレビューをするつもりはない。ただこの新書は凄い、と思ったことだけを記す。
レビュー
「週刊朝日」2008/12/12
永江朗「白川漢字学は丁稚奉公と夜学から始まった」
松岡正剛『白川静 漢字の世界観』は、白川静(1910─2006)についての初めての入門書。独自の漢字学・文字学をつくりあげた白川の、生涯と仕事をたどりながら、漢字とは何なのかを考える本である。白川静の全体像が見えてくる。
[・・・]
本書には評伝的側面もある。白川は小学校を卒業すると、代議士事務所で丁稚奉公を始めた。働きながら夜学に通ううち、漢字の魅力にとりつかれてしまう。商業学校も立命館大学も夜学。白川の壮大な文字学はほとんど独学で築いたものだ。トレーシングペーパーに古代中国の文字を書き写しながら考えるのが白川の研究方法で、これも独自に生み出したもの。
永江朗「白川漢字学は丁稚奉公と夜学から始まった」
松岡正剛『白川静 漢字の世界観』は、白川静(1910─2006)についての初めての入門書。独自の漢字学・文字学をつくりあげた白川の、生涯と仕事をたどりながら、漢字とは何なのかを考える本である。白川静の全体像が見えてくる。
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本書には評伝的側面もある。白川は小学校を卒業すると、代議士事務所で丁稚奉公を始めた。働きながら夜学に通ううち、漢字の魅力にとりつかれてしまう。商業学校も立命館大学も夜学。白川の壮大な文字学はほとんど独学で築いたものだ。トレーシングペーパーに古代中国の文字を書き写しながら考えるのが白川の研究方法で、これも独自に生み出したもの。
著者について
松岡正剛 まつおか・せいごう
1944 年京都市生まれ。雑誌『遊』編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。情報文化と情報技術をつなぐ研究開発に携わる。また「連塾」など私塾を多数開催。著書に『日本という方法』(NHK出版)、『知の編集工学』(朝日文庫)、『空海の夢』『17歳のための世界と日本の見方』(ともに春秋社)、『フラジャイル』(ちくま学芸文庫)、『松岡正剛千夜千冊』(全7巻+別巻、求龍堂)ほか。web「松岡正剛の千夜千冊」も日々更新中。
1944 年京都市生まれ。雑誌『遊』編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。情報文化と情報技術をつなぐ研究開発に携わる。また「連塾」など私塾を多数開催。著書に『日本という方法』(NHK出版)、『知の編集工学』(朝日文庫)、『空海の夢』『17歳のための世界と日本の見方』(ともに春秋社)、『フラジャイル』(ちくま学芸文庫)、『松岡正剛千夜千冊』(全7巻+別巻、求龍堂)ほか。web「松岡正剛の千夜千冊」も日々更新中。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松岡 正剛
1944年京都市生まれ。雑誌『遊』編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。情報文化と情報技術をつなぐ研究開発に携わる。また「連塾」など私塾を多数開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1944年京都市生まれ。雑誌『遊』編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。情報文化と情報技術をつなぐ研究開発に携わる。また「連塾」など私塾を多数開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)