本書の一年前に刊行された『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』と同様、漢字のつながりの面白さと、ひとつひとつの文字が持つ意味が立ち上がってくる、そんな思いに捉われました。普段、なにげなく読んだり使ったりしている漢字には、実はこういう意味が込められているんですよと教えられて、目から鱗がぽろり、てな気持ち。この漢字シリーズ、面白いですねぇ。
面白いと言えば、その中にある「白」という文字は、白骨化した頭蓋骨、髑髏(どくろ)の形を模したものなんですね。で、白骨化しているから「しろい」という意味を持つようになったんだそうな。本書にそう記されているのを読みまして、目から鱗がまたひとつ、ぽろりでございました。
「妖」という漢字は、エクスタシー状態の巫女が両手を上げ、頭を傾けて舞い興じる姿をあらわしたものだということ。数字の「九」は、身を折り曲げた竜の形を示したものであること。そして、「九」が雌の竜の形であるのに対して、雄の竜は「虫」の字形をとること。白川静さんがことのほか気に入っていた「遊」という漢字には、もともと、神のように自由に行動し、移動するという意味があったこと。さらにその「遊」つながりで、「旗」や「旅」の漢字が引っ張り出され、紹介される件り。
などなど、『漢字は楽しい』に続いて、実に興を誘われる一冊。神様と「遊び」との深いつながりを記した箇所などは、格別の興趣を感じました。