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白夜行 (集英社文庫)
 
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白夜行 (集英社文庫) [文庫]

東野 圭吾
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (398件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

メタローグ

前作「秘密」で、温かくて切ない物語を紡いだ東野圭吾が、今回は読む者の心を冷え冷えと切なくさせる。 1973年に起こった質屋殺しがプロローグ。最後に被害者と会った女がガス中毒死して、事件は迷宮入りする。物語の主人公は、質屋の息子と女の娘だ。当時小学生だった二人が成長し、社会で“活躍”するようになるまでを、世相とともに描ききる。2人の人生は順風満帆ではなく、次々忌まわしい事件が降りかかる……。当然ミステリーだから謎が隠されているわけだが、真相は途中で暗示されてしまう。しかし謎の存在などどうでもよくなるほどのスケールの大きさが読後に残る。(石飛徳樹)
--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。 (解説・馳 星周)

登録情報

  • 文庫: 864ページ
  • 出版社: 集英社 (2002/5/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087474399
  • ISBN-13: 978-4087474398
  • 発売日: 2002/5/17
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (398件のカスタマーレビュー)
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144 人中、128人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 いつまでも余韻の残る作品, 2007/11/5
レビュー対象商品: 白夜行 (集英社文庫) (文庫)
総ページ850程度、全13章からなる物語。ライトノベルなら3冊分は
あるボリューム。主人公の雪穂と亮司の小学校時代から19年後までが
淡々と語られる。なぜ淡々かというと、主人公二人の内面心理の描写が全く
なく、他の登場人物の目を通じてしか二人をうかがい知ることができないから
だ。加えて、物語はある殺人事件に端を発するが、犯人や犯行方法は途中で
暗示され、焦点は事件の解明ではなく今後の展開に移っていく。だからこの
物語はミステリーというよりは叙事詩だ。
読み進めていくごとに、二人の関与がほのめかされ、そして徐々に真相が
明らかにされていくにつれ、背筋の凍る思いが募っていく。ノワールの傑作
と評されることにもうなずける。
だが、真に驚くべきことは、とうとう最後まで二人の内面が一切明かされない
ことだ。稀代の悪女と犯罪の天才。二人はどのように結ばれ、何を目指したのか。
いや、亮司はなぜ雪穂の影で在り続けようとしたのか?これに対して雪穂は亮司
に何を与えたのか?雪穂は亮司を愛していたのか?二人に潜む闇はあまりに深く、
ありきたりの想像や感情ではとうてい推し量れるものではなかろう。
しかし、こうした思いに対する答えはない。ないのである。
だから読後もふとした拍子に雪穂と亮司の物語に思いを馳せてしまう。まさに
いつまでも余韻が消えないのだ。なるほど、これが東野ワールドか・・・。
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61 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ドラマがきっかけの人は注意, 2006/1/22
レビュー対象商品: 白夜行 (集英社文庫) (文庫)
この小説は分類が難しい。犯人や人物の関係は一応伏せてはいるものの、あえて比較的早い段階でわからせてしまう。そういう意味で、事件のその後日談であり、結末への過程をなぞる物語であるが、最後までその心情を明確に語られるわけではない。同じベクトルを持つ二本の糸を語りつつ、決してその交わりを語らない。なぜなら、この交わりこそがこの小説のテーマであり謎だから。
これは映画化はともかくドラマ化は難しい。少なくとも小説と同じ視点で1クール引っ張ることはできないだろう。と思っていると、恐るべし、ドラマはラストをいきなり最初に持ってきた。そしてドラマを観てわかったことは、ドラマは、小説で語られることが無かった主人公たちの心情や交わりを中心に語るということ。確かにドラマ化するにはそれしかないだろう。しかし、その時点で読者は気をつけなければいけない。
ドラマで語られている心情は、製作者や脚本家が感じた彼ら自身の視点によるもの、または脚色したもの、作り上げたものであるということ。本小説を先に読んだ私はドラマとは違った印象を持っていた。しかしながら、ドラマを観たときに「そういう視点もあるな」と感じた。確かにいろんな見方ができる構成や表現方法を用いている小説である。
もし、私が今読み返したら、初めに読んだ時とは違った視点で読むだろう。そしてそれは確実にドラマの視点に影響されているはず。ましてや、ドラマを観た後に初めて読む人はどういう視点で読むのだろう。
本作は非常に暗く、絶望に満ちた、暗い作品である。そして、ドラマは主人公たちの立場に立ち、心情に視点を当てているために、少なからず希望やさわやかさを強調している。しかしそれはドラマの特性であり、いち読者の解釈に過ぎないという事を肝に銘じて、今から読む人には自分の視点や感性を大事に読んでもらいたいと思う。
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 裏の世界を生きる男女の物語, 2008/10/14
レビュー対象商品: 白夜行 (集英社文庫) (文庫)
犯人は最初から読み手にわかるような手法ですが、伏線がたくさん張られているので
気が抜けず、展開に目が離せなくなりました。
東野氏は後のエッセイで、ある受賞作品の選考員にトラウマの一言
で片づけられたことを残念がっています。この犯罪の根底はトラウマと言ってしまえるほど
単純なものではない気がします。
雪穂と亮司の心理状況は書かれていませんが、あらゆる箇所で2人の密な関係を示すものがあります。
例えば小学生の雪穂が作った小物入れにR.Kと刺繍していることや、彼女が大阪にオープンさせた
心斎橋店のR&Yという店名など...
冒頭から出てくるササガキという刑事がいい味だしてます.
後半はどういう終わり方をするのかハラハラしましたが、最後もこの
おやっさんが結末を見届けてくれてほっとしました.
男たちの下劣な欲望で傷つけられた雪穂を亮司が身を粉にして支え続ける。
読み手の想像力や恋愛経験によっても感じ方がさまざまな作品だと思います.
白夜行
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