身分制度により、前線に出るものとそうでないものがいる大和帝国とロゼル国が国境で戦っているという設定の中で、綾瀬伯爵次男の春高(受け)は、仄かな恋心を抱いている平民・鳴沢が前線へ送られたことで、彼を助けるために軍の権力者である正宗少将(攻め)から愛人契約を持ち掛けられ、夜毎、凌辱される日々が始まります。そこへ鳴沢が絡み、3Pで春高は葛藤していくのですが、これが他にもいろいろな絡みがあり、ただの契約愛人・凌辱ものに終わりません。
戦時下の両国の戦略やクーデターなど設定もきちんと描かれ、これにより3人の人間関係も微妙に変化していきます。
私的には鳴沢を慕いつつ、体が正宗に開発されて悦びを覚えていくことで更に嗜虐的になる受けが実は気づいてないことや正宗(攻め)がずっと春高を思っていた(本人たちが気づかない両思い)が好物なのでその点はお勧めです。
ラストは好みが別れると思い、☆4つにしました。3Pの宿命ともいえますし、私は月が黙ってみていた2人の攻めの愛情や静かなラストは文学的ともいえて、とても好きです。