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白夜を旅する人々 (新潮文庫)
 
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白夜を旅する人々 (新潮文庫) [文庫]

三浦 哲郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和の初めの東北、青森―。呉服屋〈山勢〉の長女と三女は、ある重い運命を負って生まれついた。自らの身体を流れる血の宿命に脅えたか、心労の果てに新たな再生を求めたか、やがて、次女は津軽海峡に身を投げ、長男は家を出て姿を消した。そして長女もまた…。必死に生きようとして叶わず、滅んでいった著者自身の兄姉たちの足跡を鎮魂の思いでたどる長編小説。大仏次郎賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 579ページ
  • 出版社: 新潮社 (1989/04)
  • ISBN-10: 4101135088
  • ISBN-13: 978-4101135083
  • 発売日: 1989/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ネモ トップ100レビュアー
形式:文庫
以前、別の本で著者の年譜を見た折に、兄や姉の自殺や行方不明について触れられていて、驚いた記憶がある。ただ、遺伝性の病気のことは知らなかったので、本書を読んで、改めて驚いた。

読んでいくと、東北地方の雪景色が頭に浮かぶせいか、小説の中の世界がモノクロームに思えてしまう。ただ、それは寒々しいものではない。後半になると、悲劇的な話の連続なのだが、どこかに柔らかさを感じてしまう。おそらく、それは著者が兄や姉に対して抱いている愛情があるからだろう。
沈痛さのなかに、小さな灯がともっているような読後感がある作品だ。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 羊女
形式:文庫
 自殺、失踪で次々と兄弟を失った、著者の体験をモチーフにした作品です。不安を抱えながらもバランスを保っていた家族が、一人が倒れると手を繋いだままずるずると倒れてゆくように亡んでゆきます。それぞれが自分の存在を消そうとした理由は、家族だけではなく、家の外でひっそりと温めてきた希望を失くしたことが引き金となっていますが、残された者はそれを家族の問題と結びつけ、自らも深みに沈んでゆきます。血の呪縛など妄想だと言うのは簡単ですが、いい意味でも悪い意味でも家族とは離れられないのではないかと思ってぞっとします。
 設定は違いますが、同じようなモチーフを扱った「忍ぶ川」「初夜」は残された末っ子がこの呪縛から決別する話です。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
最近15年ぶりに再読したのですが、本当に素晴らしい小説だと再認識。
文章から浮かんでくる情景、登場人物たちの心情……。
これぞ日本文学!と叫びたくなるような、名作です!
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