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白光 (光文社文庫)
 
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白光 (光文社文庫) [文庫]

連城 三紀彦
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常―のはずだった。しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。殺害動機は家族全員に存在していた。真犯人はいったい誰なのか?連城ミステリーの最高傑作がここに。

内容(「MARC」データベースより)

なぜ人は人を殺してしまうのか? これほどまでに人間とは罪深いものなのか? 失われた幼い命、二転三転する真相。家族の交錯する思惑と悪意が招いた「救いなき物語」。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 298ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/8/7)
  • ISBN-10: 4334744648
  • ISBN-13: 978-4334744649
  • 発売日: 2008/8/7
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 引力のあるミステリー, 2009/5/6
レビュー対象商品: 白光 (光文社文庫) (文庫)
素晴らしい本というのは、なんとも形容しがたい引力を本全体
から発しているのかもしれない。この「白光」からも、そんな
引力を感じて思わず手にとってしまった。

ページを捲り、読み進めていくうちに、ますますその引力に
引きずり込まれていくのがわかった。

緻密に計算された、濃密な人間ドラマ。
「家族」という狭い世界の話でありながら、彼らひとりひとり
の心のうちに広がる世界は荒野のように果てしなく広ろがり、
読む者の心をかき乱す。

「トリック」ありきのミステリー・・・というよりも
「トリック」しかない昨今のミステリー小説に辟易していた
自分にとって、小説としての「白光」の密度の高さは新鮮で
あり、感動的だった。

連城三紀彦の小説が生み出す強い引力から、当分抜け出せないないかも。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 読み進めるのがつらくなる上質のミステリである, 2011/3/25
レビュー対象商品: 白光 (単行本)
連城得意の“どんでん返しにつぐどんでん返し”といった趣の作品である。
ただし、扱われているテーマが“心の闇”だから、作品のテンションは低いし、雰囲気は暗いし、しかも読後感はすこぶる良くない。
しかし、それを覚悟のうえでも、読む価値はある。

ミステリとしては、誰の心に闇があるのか、ということになる。
ただし、ストーリーの表面だけを追えば“あの人”に最も深い闇があるわけだが、小さな闇はみんなが持っている。
何かをきっかけとして、それに自分だけではなく周囲の人も気づく、というのも、著者が意図しているテーマなのではないかと思う。
本作はミステリであるため、そのきっかけが“事件”ということになる。

あまり詳しいことが紹介できない作品であるが、間違いなく上質の連城ミステリである。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 普通の人間の心に潜む闇, 2005/1/18
レビュー対象商品: 白光 (単行本)
一見なんてことない家族間の複雑な人間関係をこれでもかという具合に執拗に描いた作品です。聡子という主婦が一応主人公ということになるのだと思いますが、彼女の夫・娘・舅・妹、妹の夫・娘・浮気相手といった人物達がほぼ均等の重みで描かれています。殆どの描写が独白という形式で描かれている為、他の人物が本音の部分で何を考えているのかはわからないというところがミソ。事件の謎というよりも、“他人の心”というものを謎として捉えているようです。

事件は妹の娘が殺害されるというものなのですが、この犯人が誰かを巡って登場人物たちが疑心暗鬼にかられた独白を続け、それによって読者から見ると事件の真相が次々に変転していきます。最後まで読むと心理的な目眩さえ感じるほどです。それにしても、人間の憎悪・嫉妬といった悪意はおそろしいものです。

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