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白仏 (文春文庫)
 
 
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白仏 (文春文庫) [文庫]

辻 仁成
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)

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単行本 --  
文庫 --  

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商品の説明

内容紹介

著者の祖父は戦死した友の魂を鎮めるため、島中の墓の骨を集め白仏を造る事業に晩年を捧げた。明治大正昭和を描く芥川賞受賞第一作

内容(「BOOK」データベースより)

筑後川下流の島に生まれた稔は発明好きで戦前は刀鍛冶、戦中は鉄砲修理、戦後は海苔の加工機製造などをしてきたが、戦死した兵隊や亡き初恋の人、友達、家族の魂の癒しのため島中の墓の骨を集めて白仏を造ろうと思い立つ。明治大正昭和を生きた祖父を描く芥川賞受賞第一作。1999年仏・フェミナ賞外国文学賞を日本人初受賞。

登録情報

  • 文庫: 299ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2000/08)
  • ISBN-10: 416761202X
  • ISBN-13: 978-4167612023
  • 発売日: 2000/08
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 134,614位 (本のベストセラーを見る)
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カスタマーレビュー

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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒロゴン VINE メンバー
形式:文庫
著者辻氏の母方の祖父「鉄砲屋今村豊」をモデルとした創作。

主人公の鉄砲屋稔が、兄や思いを寄せていた女性、友人、息子などとの死別、自身の戦争体験などを通じて、生とは何か、死とは何かを見つめ続けながら生きていく。

重い内容であるが、九州弁を使った辻氏のテンポの良い文章が読者に暗さを伝えない。

正直、辻氏がこれほどの本を書くことができると思っていなかったので、驚きと感銘を受けた。文句なしの5つ星である。

なお、本の題名の「白仏」は、福岡県大川市大野島「勝楽寺」の納骨堂に実在するそうである。機会があれば、訪れてみたいと思う。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この作品は、晩年に島民の骨で「白仏」を作り上げた、著者の祖父をモデルにして描かれたものである。

祖父の人生を描き切ることで自分の起原を知りたかったという、あとがきに記された執筆の動機からはパーソナルな作品とも受け取れるが、連綿と続く命の連鎖の意義を求めようとするような、大きな主題を持った作品だと思う。

事業家だった自分の盛衰、周りの人々との出会いと別れの末ににたどり着いた死生観を具現化させたものが白仏であるなら、少なからず主題の問いの答えはそこに結実しているといえる。

なお、この作品はフランスでも翻訳出版され、女性だけの審査員によって選定されるフェミナ・エトランジェ賞を受賞している。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 とっても静かな物語です 2005/2/11
形式:文庫
作者の書きぶりのせいか、非常に淡々とした速度で物語が進行していくような感じをうけました。それは戦争のシーンでも、恋に焦がれる場面でも、近親者の死を描く時も変わらなかったと思います。主人公の老成とともに物語もクライマックスになります。終盤近くになると、読んでいるものも穏やかな気持ちになれるような展開がもたらされます。読み終わったあとに、「いい人になりたい」というような気持ちになりました。通奏低音のように一定に響いていた、物語の“リズム”が本を閉じた後も胸に響きます。不思議な本でした。
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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 生死の本質 2002/11/17
形式:文庫
辻文学の一番の魅力は、様々なテーマを通して人間という生き物の本質を探究する姿勢だと思う。この「白仏」はダイレクトに辻仁成の死生観を描いているのではないだろうか。生き物にとって避けることのできない「死」の本質を問う作品なわけで、高い評価を得るのも納得。「死」と「生」とは表裏一体。多くのファンの人生観を揺るがしたことと思う。  辻仁成が三島文学や太宰文学の強い影響を受けていることは周知の事実だが、「白仏」は三島の「春の雪」を読んでいる気がして不思議な感覚に陥る。若い青年が性欲と恋心のバランスがとれずに暴走してしまうシーンなどは「春の雪」のまんまじゃないだろうか?そこに輪廻転生も加わると、不思議さは増すばかりだ。  辻仁成のオリジナリティーこそ、この時代に必要なものなのに・・・。少し残念な気がする作品だった。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 よかったです 2002/5/5
By sayo
形式:文庫
人間の死というものについて考えさせられます。特に初恋の女性の墓を掘りおこすシーンは印象が強かった。読み進むほどに引きつけられる本です。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 死生観が変わります 2002/7/12
By "hani"
形式:文庫
物語の中で死を何度も目の当たりにしていくことで、死生観がどんどん変わっていきます。泥臭くも高い志を忘れずに生きていこうという人間の強さを垣間見ました。
辻さんは恋愛小説が多いのですが、その中で異彩を放つ珠玉の名作だと思います。
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5つ星のうち 5.0 良い本と出逢った 2013/7/2
By lulu
形式:文庫|Amazon.co.jpで購入済み
現代に生きる人たちには、生きにくさを感じている人が多いように思う。
そんな人にこそ、読んで欲しい。
どんな時代であれ、その時を懸命に生きること、人を心底愛することにかわりはない。
大切なことが見えてくると、私は思う。

ちなみに、自身の経験から、本屋で新品を探すのは至難の技。
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5つ星のうち 3.0 ちょっと重い・・・ 2010/6/11
形式:文庫
辻さんの作品は好きで結構読みましたが、他の作品とはかなり違ってました。
実際にお祖父さんから聞いた話だそうですが、私にはちょっと重すぎました。
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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 死を見つめる、という生 2004/11/10
By ゆき
形式:文庫
 死を考える時、または生を考える時、対になっていて避けられないものが生であり、死である。人はどこからやってきてどこへゆくのか。肉体が死んだら魂はどうなるのか。考える全ては“生きている”人間の想像であり、だれもその先を知らない。知った時にはもう語れない。いや、死の先になど何もありはしない。それすら私達が、命ある立場で考える戯言に過ぎないのか。
 答えが出ないまま、生は死を照らし、死は生を照らす。この一瞬一瞬が死へと向かう軌跡となるのだ。私は死の瞬間に脳裏をよぎることは何か、知りたくてたまらない。だから懸命に生きてゆこうと決めた。主人公の稔もまた、常に死を見つめ、つまり生をみつめながら懸命に生きた一人だった。
 作者の実の祖父をモデルに書かれたこの小説、人骨で出来た仏像『白仏』は福岡県大川市大野島『勝楽寺』の納骨堂に実在する。私は2002年1月、この寺を訪れた。白仏は穏やかに蓮の上に鎮座し、私を薄目で見下ろしていた。台の部分に彫られた説教に、涙が止まらなかった。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 3.0 廃刊ですか
仏の材料が生理的に受け付けられない。
それ以外はいい小説なのだ♪
投稿日: 11か月前 投稿者: 痴素人評論家出世八五郎
5つ星のうち 5.0 驚くほど正統派
... 続きを読む
投稿日: 2009/12/15 投稿者: Fernald
5つ星のうち 5.0 スケールの大きな大河ドラマ
辻の祖父をモデルにした鉄砲屋江口稔の物語。
生と死、輪廻や魂など仏教的な世界観が背景にある。... 続きを読む
投稿日: 2008/10/31 投稿者: サイケデリック探偵団
5つ星のうち 5.0 生と死を考える傑作
生と死の際立った対比。戦争での「殺人」意識から常につきまとう死と生。

祖父の一生を辿った作品。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/11 投稿者: かさこ
5つ星のうち 5.0 自然と涙が溢れた、心地いい読後感。
登場人物の言葉が、嫌味なく心に沁みた。

心の葛藤とそれに対する答が次々に提示される小説は、時に読者には押し付けがましく思えたり、... 続きを読む
投稿日: 2007/3/4 投稿者: ひなにんぎょう
5つ星のうち 5.0 白仏
辻さんの中では重い題材を扱った本のような気がします。でも軽快なタッチで書かれているので本に引き込まれてしまいます。戦争や恋などいろんな出来事がある中で色んなことを... 続きを読む
投稿日: 2004/10/8 投稿者: 風花
5つ星のうち 1.0 ★(くろぼし)
骨で仏像を作る話である。骨で仏像を作らなかったら、フェミナ賞は逃しただろう。おそらくフランス人が評価したのは、単なるオリエンタリズムに由来するものではないだろうか... 続きを読む
投稿日: 2004/1/4 投稿者: ヴァンセンヌ中納言
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