少年探偵・狩野俊介くんシリーズの第8弾。
このシリーズ、過去の事柄が発端になって、血で血を洗う惨劇が発生・・・という筋書きが多いのだが、発端となる「過去」の時代がどんどんさかのぼっていて、今回はなんと6500万年前の白亜紀だ。もうどうとでもしてという感じ。
白亜紀の地層から掘り出されたという肉食恐竜の化石、それが展示されている閉鎖された館、そこに住まう世間離れした隠者、そこに群がる怪しい親族たち、というわけで、道具立ては揃ったというところで事件が勃発するのだ。例によって、終盤の大どんでん返し的なド派手なメカニズムネタは健在。喫茶店のアキちゃんやら、所轄の高森警部やらも、なかなか活発に動き回っていて楽しい。そして話も大詰めのところで狩野くんの謎解きが・・・、と安心のオーソドックスなつくりといえよう。
後半ちょっと気になったのは、階級社会の警察組織で一介の巡査が警部に反論するところ、あまりに不自然かなと。太田氏は交通課の警官に反感でもあるのだろうか?w