ワイドショーでも新聞でも事件の表層はなどっても、次々と起こる事件の掘り
下げなしない。 検察・警察の調査費のような組織を挙げて行なっている犯罪行
為が、正される日が来るのだろうかとも思う。
そんな私でも、拳銃を出すことと引き換えに行なわれる覚醒剤・盗難車の密輸
という警察、税関、ロシア・中国マフィア、ヤクザが一体となった組織犯罪を、
本作でも個人として追う著者の姿勢には頭が下がる。
真面目な警察官であっても組織がそれを是とする限り、捜査の不作為を唱える
事ができようか? マスメディアが報道せず、それを助長している現在、著者の
ような脅しに負けないフリージャーナリストは宝であり、多くの読者がそれを応
援する事こそ隠された巨悪の追求への入り口となろう。