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白き瓶―小説長塚節 (文春文庫)
 
 

白き瓶―小説長塚節 (文春文庫) [文庫]

藤沢 周平
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第20回(1986年) 吉川英治文学賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

名作「土」の作者であり、子規が最もその才を愛したという長塚節。旅と歌作にそのみじかい生涯を捧げたこの稀有の人をえがく鎮魂譜
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 612ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (2010/5/7)
  • ISBN-10: 4167192462
  • ISBN-13: 978-4167192464
  • 発売日: 2010/5/7
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 藤沢周平(小菅留治先生)は、すでに山形師範の学生の頃に、歌人長塚節の歌集にふれたと言う。作品は「小説ー長塚節」であるが、実に広範な資料を踏査して渾身を傾け書かれた、伝記文学の最高峰の一冊であろう。解説を書かれた方も、この本は読むに骨の折れる本であるが、骨を折って、「読むに値する書」だと書いている。歌人長塚節は、その才能を惜しまれつつ若くして逝った、子規の最愛の弟子であり、アララギの大黒柱であったが、藤沢先生と同じ様に結核に罹り、その治療を兼ねて、日本の各地を旅に明け暮れた。茨城県石下町国生の生家と石下城には、コモをかぶった、長塚節の放浪姿のブロンズが建っています。彼は、鋭敏で在りながら、豊かで深さを湛えた多くの短歌を作りました、短歌好きで、長塚節の歌を愛さない人は居ないでしょう。その上、小説も書ける人であったと思います。37歳で亡くなられなければ、幾多の小説も残したで有ろうし、名歌は膨大な量になったでしょう。

この藤沢作品は、実に、「短歌鑑賞入門」の役割をも果たしていると、思います。藤沢周平の故郷、山形は、斉藤茂吉や無着成恭の故郷でもあり、然も彼らは、どこかでつながりを持っている。高山樗牛、丸谷才一、等を生んだ山形の文学的伝統を、藤沢周平も確かに持つていた事の証明が、この「白き甕」なのでしょうか?この小説は、死病と闘い、死の影と触れ合った、小菅先生の体験も感じられるものがあります。長いですが、その一行一行が、丹念な調査を踏んでいて、この様な作品を書くには、相当の精力を消耗されたはずです。私達は、何となく気軽に読んで仕舞うが、労力を惜しまぬ丹念な下調べがあり、頭の下がる思いです。
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By ai0610 VINE™ メンバー
形式:文庫
 長塚節を知りたい方は、この本は絶対に外せません。膨大な資料を基に書かれた、伝記的小説。

 明治の歌人として、一級の評価受ける長塚節。しかしながら、啄木や白秋、与謝野夫妻や茂吉と比較して、知名度はかなり低い。そういった意味でも、歌人としての節をしる一級の資料的価値も併せ持つ小説だ。

 徐々に歌人としての実力をあげていく節の姿が読者に分かりやすく表現されている。

 おすすめです。
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形式:文庫
長塚節について
「“節”は“たかし”と読み、正岡子規の弟子で「馬酔木」「アララギ」で活躍した歌人」
ぐらい知っていれば文学史上の知識としては十分であるとともに、
作品としての短歌・写生文・小説についてはまったく知らないとうのが標準的か。

30年か40年前頃の中高生への読書推薦図書リストに「土」があり、
読んだか読まされたかの記憶ばかりが残っている。
その「土」も発表されてからちょうど百年。

「藤沢周平+長塚節」の興味から読んでみた。
記憶の点であった「土」の長塚節が、節の生涯として線になり、
伊藤左千夫・島木赤彦・斉藤茂吉と交友関係の広がりとして面となり、
長塚節という“人”が生きて暮らしてきたのだということが強く実感となった。

百年前の暮らし、結核という死病に罹患すること、
今では想像のつかないことが、藤沢周平氏の落ち着いた語り口で語られる。
読み通すにはそれなりの覚悟とエネルギーが必要だが、それに十分値する好著と言い切れる。
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