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5つ星のうち 4.0
ただただ哀切,
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レビュー対象商品: 白い馬の季節 [DVD] (DVD)
本作公開時から遡って2年前の、同じモンゴルの遊牧民家族を描いた「天空の草原のナンサ」という映画で遊牧民達の問題がそれとなく差し挟まれていたが、本作はそれどころではない。 地球環境の悪化による砂漠化、グローバリズムがもたらす極端な市場経済、その他様々な要因が遊牧を営む三人の一家をこれでもかと苛んでいく。 断腸の思いで手放した白い馬でさえ、下らない慰みものにされ、遂に主人公ウルゲンは誇り高き遊牧の生活を捨てざるを得なくなる。 ラストシーンで、まるで着せられたスーツ姿(しかもよりによって赤紫のダブルとは!)の彼が堪らなく痛々しい。 まさしくそれは、アイデンティティーと尊厳を失った人の姿そのものだ。 彼を演じ、監督も務めたニンツァイ氏も語るように、彼の打ち拉がれた姿は決してモンゴルだけのものではない。行き過ぎた商業主義とグローバリゼーションがもたらした犠牲者に他ならないのだ。 大都会から逃れてきたツァオ氏、チンギス・ハンの末裔を騙る画家ビリグ、ストーリーに寄与する二人の男の存在も何かを考えさせずにいられない。
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誇りと現実,
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レビュー対象商品: 白い馬の季節 [DVD] (DVD)
伝統的な生活が廃れてゆくなかで、生き方を変えること、を余儀なくされている人たちが実際に多くいることを痛感させられる。古くから伝わる遊牧の生き方がどんなに「エコ」な生活であっても、現実は厳しい。家畜の餌場が消失せられたり、次々に生き方を変えていく仲間を見ているとそれを続けていくことの辛い面ばかりが目立ってしまうだろう。結局、都市的な生活の豊かさが、かつての生活の基盤を変容させていくように見える。その狭間で志をどう持ち続けていくのか、世界の縮図を見ているような思いを感じた作品。いろいろな生き方のできる世界であって欲しいとささやかに願うしかなかった。
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