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白い航跡(下) (講談社文庫)
 
 

白い航跡(下) (講談社文庫) [文庫]

吉村 昭
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

脚気の予防法を確立した高木兼寛の生涯。 兼寛は明治維新の風雲に乗じて海軍軍医総監となり、海陸軍人戦病死の最大原因と恐れられた脚気の予防法確立に生涯を捧げ、かたわら、東京慈恵会医科大学を創立。

内容(「BOOK」データベースより)

海軍軍医総監となった高木兼寛は、脚気の原因説をめぐり、陸軍軍医部を代表する森林太郎(鴎外)と宿命的な対決をする。実証主義に徹するイギリス医学に則る「白米食説」と、学理を重視するドイツ医学を信奉する「細菌説」の対決であった。この対決は、日清・日露戦争を経て、両者の死後初めて結着した。

登録情報

  • 文庫: 274ページ
  • 出版社: 講談社 (1994/5/2)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061856804
  • ISBN-13: 978-4061856806
  • 発売日: 1994/5/2
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
現在では脚気はビタミンB1欠乏症によって発生することがわかっているが、その病因が不明の時代は長く多くの日本人が命を落とした。精米技術の発達・普及により、江戸時代ころから白米の多食と偏食により、丁稚奉公にでて漬物、味噌汁と白米だけの食事で脚気に罹る病人が増加した。仏教の影響も大いにあり生ものを避け、動物性蛋白の摂取不良も原因となっている。
 そのため当時の徳川幕府の将軍さえも脚気心で死亡している。明治になってから、イギリス医学をポンペから習った高木兼光は海軍の統計調査で兵士の約3分の1が脚気に罹り、強兵政策の最大の障害であるとして、研究に乗り出す。白米の多食、蛋白の摂取不良が脚気を招くことを臨床実験から明らかにする。しかし、陸軍ではドイツ医学を信奉する東大出の陸軍森林太郎(森鴎外)は細菌感染が原因であるとして猛烈な反撃をする。
 日清・日露戦争で脚気罹患率が海軍と陸軍の間で決定的な差が出て、高木に軍配はあがるのであるが、負けた森は周囲が男爵あるいは子爵をもらうのにその声がかからず自分の墓に官位を彫るなと遺言する。この遺言は権力を嫌ったわけではなく、叙爵を得られなかった「引かれものの小唄」であった。
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