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白い航跡(上) (講談社文庫)
 
 

白い航跡(上) (講談社文庫) [文庫]

吉村 昭
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

明治初年、海軍・陸軍軍人の病死の最大の原因は脚気であった。その予防法を確立し、東京慈恵会医科大学を創立した高木兼寛の不屈の信念と人類愛にみちた生涯を描く歴史ロマン――薩摩藩軍医として、戊辰戦争で見聞した西洋医学に兼寛は驚き、海軍に入ってからはイギリスに留学し、近代医学を修め、帰国する。

内容(「BOOK」データベースより)

明治初年、海軍・陸軍軍人の病死の最大原因は脚気であった。その予防法を確立し、東京慈恵会医科大学を創立した高木兼寛の不屈の信念と人類愛にみちた生涯を描く歴史ロマン―薩摩藩軍医として、戊辰戦争で見聞した西洋医学に兼寛は驚き、海軍に入ってからはイギリスに留学し、近代医学を修め、帰国する。

登録情報

  • 文庫: 260ページ
  • 出版社: 講談社 (1994/5/2)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061856790
  • ISBN-13: 978-4061856790
  • 発売日: 1994/5/2
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 高木兼寛の伝記, 2009/12/20
レビュー対象商品: 白い航跡(上) (講談社文庫) (文庫)
高木兼寛という人をご存知ですか?
この人、東京慈恵医大を作った人です。
脚気の原因が白米の主食によるものであるということを最初に発見した人です。
当時の海軍では主食であった白米をパンに変えようとするなど、すさまじい抵抗にあいながらも脚気撲滅に向けて奮闘する姿が描かれています。
でもこれが認められるまでには多くの苦労があったのですな。
当時はドイツ医学が主流でイギリス医学を学んだ高木は異端児とされていたわけで・・・特にその当時の医学会を仕切っていたのは森林太郎(鴎外)というビックネーム。彼が脚気はバイ菌によるものだという考え方を固執したがために何万人という陸軍兵が脚気によって死亡してしまった。

一気に読んでしまいました。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 EBM エビデンスに基づいた医学の金字塔に関する評伝, 2011/5/11
レビュー対象商品: 白い航跡(上) (講談社文庫) (文庫)
EBM=エビデンス(証拠)に基づいた医学を今から、100年以上前にすでに、行っていた高木兼寛(東京慈恵会医科大学の創始者)の評伝です。明治初頭に行った海軍の演習航海において、脚気で多数の病者、死者が出て、海軍はとても困っていた.そういう時、海軍軍医であった高木は、英国留学時に、英国で脚気が見られなかった事から、洋食が脚気に効くと考えて、脚気を出したのと同一航路(これが凄い、費用が数十億かかる.)の演習航海を企画した.何が違うかというと、前回は和食米飯主体、今度は洋食主体で、航海を行うよう企画したのである.結果的に洋食主体の航海を行った2回目の航海では脚気ゼロと言うとても素晴らしい結果を得た.このことを、今でも有名なLancetと言う医学雑誌に発表している(投稿と言うより、高木の講演を載せてくれているので、招待原稿かもしれない.それなら、もっと凄い.).
 一方、これだけの脚気発症率に差があっても、森鴎外は脚気細菌原因説に固執し、結果として、脚気を発症させて兵を殺したと言って良い.そう言う事に対する筆者の怒りが、この本を読むと、ひしひしと感じられる。今、EBM、EBMと騒がれますが、すでに100年以上前に、そう言う実験を行い、欧米の一流雑誌に投稿していた高木兼寛を心底尊敬します。
 しかし、手洗いで、劇的に産褥熱による死亡を減少させたゼンメルワイスと同様、晩年は、寂しい人生だった様です.科学的に正しいことを主張するのは、とても精神的に大変であることが解ります.それが、権威に対する主張だったら、余計大変です.兼寛は後輩に、勲位で追い抜かれるという嫌がらせをされています.
 とにかく、医学に、科学に関心がある人には必読です。森鴎外は死ぬ時、このことについて何を思っていたか、とても関心があります。脚気について、森鴎外が反省の言葉を公的に述べていた文章を読んだことがありません。森鴎外のお墓を見たことがあります。質素でした。あるいは、鴎外も、心の奥底では、反省していたのではと思いました。でも、鴎外の脚気細菌原因説の固執により、死亡した兵隊さんが、かわいそうです。この本は、もっと、読まれてしかるべきだと思います。
 蛇足ですが、もちろん、森鴎外の小説家としての業績はまた、別な評価です。私も好きなので。。

 多くの海軍軍医がいる中で、彼だけが、tokyo charity hospital(後の慈恵医大病院)を創設し、皇室と関係を持ち、チャリティとしての病院という概念を確立していったのか、そこに興味がある.この本でもいくらかそういうことを説明してくれているが、正直良くわからない.
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22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 森鴎外の意外な姿が., 2000/11/24
レビュー対象商品: 白い航跡(上) (講談社文庫) (文庫)
東京慈恵会医科大学を創立した高木兼寛と,軍医であった森鴎外が登場する.二人は,いわゆる脚気の原因が何かについて議論するが...みんな森鴎外が医者であることを知っているが,具体的には医者としての姿を知らない人が多い.森鴎外の別の一面を知ることができるかも.
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