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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
対照的な医師、財前、里見が気になる,
By すみん (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 白い巨塔〈第2巻〉 (新潮文庫) (文庫)
第二巻を読み終え、誰が主人公かわからなくなってきた。それでも、この「白い巨塔」を舞台にした話はますます行方が気になる。国立大学病院の医師、財前と里見は対照的なドクターである。自信家で外科医として実力のある財前。医学部の基礎講座で研究を積み臨床医となり、慎重な診断に努める内科医、里見。また二人が診ている患者のその後の容態が気がかりだ。二人のそれぞれの行動の下にあるそれぞれの思いは、人間像をより深く表しているようで想像力に乏しい私には刺激的。小説は昭和30年代の大学病院が舞台となっているようだが、昭和という時代の一端を表す作品ではないだろうか。 時代背景が昭和でも、本書を読んで感じた人間のエゴイズム、得意の絶頂にいる人間をはたから見た愚かさ、他者を思いやる難しさは時代を超えて考えさせられる。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
丙丁つけ難き世界の中で,
By ベンジャミン (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 白い巨塔〈第2巻〉 (新潮文庫) (文庫)
浪速大学医学部第一外科教授選をめぐる山場を描いたのがこの第2巻だ。とかく財前側が金の力で権力を得ようとする悪であるという見方をされるようだが、果たしてそうだろうか。対する東側は、自身の保身と家族の事情に基づいていて、より節操がない。挙句の果て、どっちつかずのコウモリが登場する。丙丁つけ難き世界なのであろうが、だとすれば、どちらが医学に貢献し得るかという観点で見るべきで、折に田舎の母を想い浮かべる財前の支持が高いのは、そのためかもしれぬ。
13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生臭い話ですが今も-,
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レビュー対象商品: 白い巨塔〈第2巻〉 (新潮文庫) (文庫)
財前は東教授の後任教授選に立候補した。対抗は東教授の押す菊川候補。政界並みの生臭い選挙戦ののち、財前は教授に就任した。幸福の絶頂にいる財前。内科の里見助教授から相談された患者の早期噴門癌を切除し、オペを成功させるとすぐさま海外の学会へ行く。 人は傲慢であったらいけない。医者は神様ではないからますますそうである。でも財前の幸福の絶頂は傲慢の絶頂でもある。愛人である花森ケイ子と里見助教授が、唯一財前の傲慢を正せるはずの人間だった。しかし-。続きは本書で。
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