長野まゆみさん変わったな、という印象を強く受けました。
カルトローレでも感じましたが、
悲劇性やショッキングな事件をなにかあたたかでやわらかいもので厳重にくるみ、
読み終わったあとに優しさや心地よさが残るようになっていました。
つい4〜5年前ならもっと嫌な読後感の話になっていたのでは、と思うような物語ですが
話題というか主人公の扱い方が違う。
年上の人間たちが主人公を「いじる」話は長野さんの作品には多いと思いますが
本当に意地悪く残酷で
最後に謎を明かされてハッピーエンドになっていてもげっそりするようなものが多かったと思います。
この作品はそれなりに悲しい謎が仕組まれているのですが
それが「残念な過去」に上手く昇華されていて
「今の幸福」が強く残ります。
キャラクターが不必要に美形大杉という気はしなくもないですが、そこはそれ、長野さんですから(笑)
ファンもそれを期待しているような部分もありますわいな。
タイトルそのままの、ふかふか、もこもこ、
素直で可愛い主人公をみんなで可愛いがる、暖かい物語です。