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白いひつじ
 
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白いひつじ [単行本]

長野まゆみ
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

進学のために上京した鳥貝は、大学で出会った学生に、ある男子寮を紹介される。二階建ての洋館に住まう〈おとな〉な男たちに、17歳の鳥貝は翻弄されるばかり。揺さぶられる気持ち、蘇ってくる微かな記憶……。生意気で才気溢れる青年たちと、素直で愛らしい少年が紡ぎ出す、春のような物語。

内容(「BOOK」データベースより)

進学のため上京した鳥貝は、大学で出会った学生に、ある男子寮を紹介される。二階建ての洋館に住まう“おとな”な男たちに、鳥貝は翻弄されるばかり…。生意気で才気溢れる青年たちと素直で愛らしい少年。長野まゆみワールド全開。

登録情報

  • 単行本: 224ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/11/27)
  • ISBN-10: 4480804234
  • ISBN-13: 978-4480804235
  • 発売日: 2009/11/27
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 124,875位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
長野さんの作品は10年前くらいから読みはじめてて、初期作品の天体議会やテレヴィジョンシティ、新世界などのスペースファンタジー系、新学期や白昼堂々シリーズなんかが好きですが、最近は「これは楽しい」と一気に読んでしまうような作品に出会えませんでした。

「白いひつじ」は久々にヒットです!好きです!! ファンタジーではないのですが、これぞ長野まゆみワールド。少年たちの会話、やりとりのひとつひとつがたまりません。
初期作品が好きで最近の作品になじめなかった方にも是非とも読んでいただきたい。
そんな一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 凪屋
形式:単行本
長野まゆみさん変わったな、という印象を強く受けました。
カルトローレでも感じましたが、
悲劇性やショッキングな事件をなにかあたたかでやわらかいもので厳重にくるみ、
読み終わったあとに優しさや心地よさが残るようになっていました。

つい4〜5年前ならもっと嫌な読後感の話になっていたのでは、と思うような物語ですが
話題というか主人公の扱い方が違う。
年上の人間たちが主人公を「いじる」話は長野さんの作品には多いと思いますが
本当に意地悪く残酷で
最後に謎を明かされてハッピーエンドになっていてもげっそりするようなものが多かったと思います。

この作品はそれなりに悲しい謎が仕組まれているのですが
それが「残念な過去」に上手く昇華されていて
「今の幸福」が強く残ります。

キャラクターが不必要に美形大杉という気はしなくもないですが、そこはそれ、長野さんですから(笑)
ファンもそれを期待しているような部分もありますわいな。

タイトルそのままの、ふかふか、もこもこ、
素直で可愛い主人公をみんなで可愛いがる、暖かい物語です。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最高傑作 2009/12/2
By 有沢
形式:単行本
マユミさんの十年来の読者だ。
これまでどの作品もそれぞれに好きなせいか、一番が言えなかった。
しかし、この作品がマユミさんの最高傑作だと思う。

これまでのモチーフ、型、形式、そういったものがすべて集約されて、
作品は、フィクションにおける完成に辿りついた。
そう思えてならないし、読者はたぶん、その結実を待っていた。

物語は会話文を最小限にとどめて、読む文章によって進行する。
これまでの作品同様に。
それゆえに、おしまいの演説的会話文が際立つ。
多飛本が話すところだ。
その彼の言葉の中に『少年アリス』以来見ることのなかった単語が使われる。
そのせいで過去の作品群を思い出すことにもなった。

最高傑作といったけれど、あえて言うなら完成度とかそういうこと。
ほかの作品が未完成って言うんじゃない。
『少年アリス』で童話的に完成していたし、
『新世界』でファンタジーにおける完成を見せた。
その後、作中の舞台は現実的世界(フィクション)に移行して、
もちろんフィクションの中にも、
独特の「不思議」「少数派」「不在のもの」が織り込まれた。
でもそこから少し、少年アリスにはあったものから離れてしまったように思う。
そして『カルトローレ』でファンタジーへ揺り戻された。
この回帰は結実への準備のようだった。
その予感が『レモンタルト』で強まって、いよいよ現実化した。

幻や夢、嘘、誤解と、現実、本当、事実といったものの混ざりあいが、
可笑しくもあり、切なくもあり、救いでもある、
上手に説明できないが、矢張り最高傑作としか。
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