発達障害に関する書籍が次々に出版されているが、本書は他のものとのかなり毛色が違っている。まず、「チェックシート」というと、発達障害児を見つけ出すためのスクリーニングツールと普通は思うが、本書に載っているのは、子どもと教員が間において、子どもの援助と子どもの自己発見のために用いるワーク材料である。この点、出版社は再版時にタイトルを変更するべきである。
コピーしてすぐ使えることと詳細なマニュアルが実用的である。発達障害児を目の前に、何をすればよいか(特に高校生以上)を教えてくれる本は、ほとんどないことを考えると、この部分だけでも買いである。情報の多い、幼児〜小学生相手の方法は、年齢が高くなると応用しにくいため、中高等教育現場ではかなり有用なのではないか。後半部分は、障害学等になじみのない中高教員には、難しい内容だが、LLページ(可能な限り易しくかかれた要約)を通読するだけでも勉強になると思う。