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発達障害は治りますか?
 
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発達障害は治りますか? [単行本]

神田橋 條治
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「発達援助」という視点。「目の前にいる人をなんとか、少しでもラクにするのが医者の仕事」そう言い切るカリスマ精神科医が問いかける―「治らないという考え方は、治りませんか?」神田橋條治の発達障害論。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

神田橋 條治
鹿児島県出身。1961年九州大学医学部卒業。1984年まで九州大学病院に勤務。現在は鹿児島市伊敷病院に非常勤で勤務

岩永 竜一郎
長崎県出身。作業療法士・医学博士。長崎大学大学院医歯薬学総合研究科准教授。現在は長崎大学医学部付属病院等で臨床に携わる。臨床家として、研究者として、そしてアスペルガーの息子を持つ父として、発達障害を持つ人の問題解決に尽力する日々を送っている。日本感覚統合学会理事。長崎県自閉症協会高機能部部長。認定作業療法士。感覚統合認定講師。特別支援教育士スーパーバイザー(LD学会認定)

愛甲 修子
千葉県出身。帝京平成大学専任講師。臨床心理士・言語聴覚士。スクールカウンセラー・県教育委員会特別支援教育専門家チーム委員。心理士として神田橋條治のスーパーヴァイズを受けている

藤家 寛子
佐賀県出身。20代でアスペルガー症候群と診断される。解離性障害やうつなどの重い二次障害と生来の虚弱体質により苦しみ、引きこもりとなっていた時期もあったが、自分の精進と周囲の支援により健康になり、現在は週に五日勤務に挑戦中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 318ページ
  • 出版社: 花風社 (2010/5/25)
  • ISBN-10: 4907725787
  • ISBN-13: 978-4907725785
  • 発売日: 2010/5/25
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
163 人中、153人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
神田橋先生の著書、コツ3部作や治療のこころなどを読み、
神田橋先生が、発達障がいに対してどの様な見解を持ち、治療法を考えているのか、
かなり期待して読みました。
期待が大きかった分、失意も大きく、必要以上に辛辣なレビューとなっているかもしれません。

本書は、発達障がいに関する座談会の起こしとなっている。
精神科医(神田橋氏)
作業療法士(岩永氏)
臨床心理士(愛甲氏) −神田橋氏の弟子
アスペルガーの診断を受けている方(藤家氏)
司会進行役(浅見氏)
という面々がおり、当初は各立場から様々な意見が交わされ、面白い議論になるだろうと期待が高まった。

しかし、各章を通して、
神田橋氏の意見→お弟子さんが讃える/「実際の現場でもそうです」→藤家氏「全くその通りです」→浅見氏「治療者全員が神田橋先生みたいだったらいいのにー」という流れになってしまっており、仮に正しいとしても閉口してしまう。
これなら、神田橋氏の講演(臨床精神医学:2009年3月等)を読んだ方が、早いしわかりやすいと感じます。

発達障がい治療に関して、実績や講演も多い岩永氏と神田橋氏との論議で、
更なる発達障がい理解への掘り下げを期待もしましたが、
なぜか発言が少なく、時々興味深い発言があっても、
他の3人の論議者によって、全く見当違いの話に持って行かれてしまい、話にならないシーンが多いです。

例えば、161ページから
神田橋氏曰く、発達障がい者含め、精神療法の最終目標は遺伝子の開花=自己実現なのだ、と。
それに対し岩永氏曰く、発達障がい者は、自己分析や客観視が苦手なので、自己実現や達成したことに対する満足が生まれにくいのではないか、と返す。
これに対し神田橋氏がまた応えていき、議論が深まっていくかと思いきや、
司会進行役の「茶々」が入り、結局答えらしき答えは見つからないまま、議論は流れていく。
挙げ句の果てに、司会進行役の方が「岩永先生ご自身が、高校のときから作業療法士になりたかったというまっすぐな方じゃないですか。でもそういう方ばかりじゃないですよね。」と発言され、そのままこのテーマは締められていく。
これは悪意のある引用かもしれません。
が、全章を通じて、司会進行役の方の個人的な考えや経験に基づく発言や進行が多すぎる。
この件は一度お読みになられて、ご判断頂きたいと思います。

本書の一つの目玉であろう、神田橋氏の発達障がいに対する治療方法ですが、
身体重視の診断・治療や、漢方も併せたコントロールを行っておられるようで、
感嘆はしますが、トレースは出来ません。
もはや言葉にできない領域なのかもしれませんが、
それは、「治療者・神田橋條治」という大きな目標が、高みに達したことで後を追う者にとって自らのやる気や支えになるものではありますが、
コツ3部作の様に、「指導者・神田橋條治」は本書では垣間見ることしか出来ません。
とは言え、要所要所の発言は目を見張る意見も出てきます。

他にも最終章の養生のコツを取り上げた所は、興味深いです。
基本方針は、精神科養生のコツと変わりませんが、
発達障がい者(全員ではない)に効果があるサプリなどがあり、
早速保護者の方などに薦めてみたいと思いました。
このレビューは参考になりましたか?
60 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
まず、僕がこの本のタイトルを勘違いしていたことを申し上げる。
ネットで見つけて「発達障害は治ります」だと思い込んでしまったのである。
そもそも、発達障害は「なおらない」ので「上手につき合う方向へ持っていく」
と言うのが常識だからである、それが「治る」とあり、しかも使ってある漢字が
治療の治である。「これは買わねば、初耳だ。否、トンデモ本の類いか」
いろいろ逡巡した末、買ったのだが、
タイトルは『発達障害は治りますか?』であった。

内容についてはがっかりする点があった。
一つは、これが対談である点である(ネット購入のため気付かなかった)
神田橋先生、弟子の先生、作業療法士の先生、アスペルガー当事者、司会者による対談である。
きっと、神田橋先生は忙しく本を書いている時間がないからなのだろうが、
神田橋先生が肝心なところをはなしているのに、
他の人が横から口を挟んで強引に自分の話(他の話題)にもっていったりするので、
議論がちっとも深まらない。神田橋先生へのおべんちゃらより議論が聞きたい。

さらに、神田橋先生は「治療なき診断はただのあら探し」と言っておられるので、大いに期待したが、
それは、一次障害のことなのか、二次、三次障害のことなのか、どっちかにはこだわらないのか、はっきりしない。
どうやら、全て治るらしいが『治る』と言う言葉が『生活が改善すること』なのか『根治すること』なのか
使われ方があいまいで分からない。

そしてもっとも知りたい『治す』方法であるが、発達障害の人のどこを治せば治るか神田橋先生には
「気の淀みや邪気が見え」るので、それを「漢方薬」や「整体」で「治す」
のだそうである。この方法を僕は一概に否定はしないが、神田橋先生にしかできない方法ではある。
もし、この本を読んだ、発達障害の人や家族が今、治療を受けている医者にこの話をして、同じ治療
をして欲しいと依頼したら、きょとんとするだろう。
(一笑に付す先生もいるだろうがそういう人は精神科医としては最低なのですぐ替えた方がいい)

注意が必要なのは、発達障害について、まだよく知らないという人はこの本から入ってはいけないということである。
厚生労働書がつくっている冊子等で一般的な基本を押さえてから、この本を読むべきである。

最後に感想ふたつ。

1,作業療法士や、言語療法士は、より現場に近いので、個人の症状に差があることを実感として知っていて、
  オーダーメードの治療をしなければならないことを分かっている筈なのに、医者には言いにくいのだろうか。
  医師とその他の人にある厳然とした上下関係がこの本のなかでも感じられる。僕はかつて、言語療法士のひとに
  「あのセンセイは否定的なことばかり言うので気にしないで」と、慰められたことがある。
2,僕は糖尿病であるが、糖尿病も『一生治らないので付き合ってゆく病気』と言われる。
  薬物療法や、インシュリン、運動療法や食餌療法で、QOL(生活の質)は上がり、
  常人と同じ暮らしができるが、それを『治った』とは決して言わない。
  飼い馴らしているだけだから。

次の言葉が悪魔の囁きでないことを(神などにではなく)祈らずにはいられない。
「発達障害は治るよ」
このレビューは参考になりましたか?
39 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ミカ
形式:単行本
神田橋先生の言われることは,いちいち深く頷ける。身体を重視している点や,今の子ども達に発達障害が親世代より重く出ているのは,子ども時代に脳を発達させる「役に立たないこと」をしてきていないからという視点。つまり,将来的に役に立つということを狙って親がさせることではなく,子ども達の中から出てくる遊び。共感できることがたくさんあり,感動した。先生のような立場の方が,民間療法に積極的であり,エビデンスよりも,目の前の患者をいかに楽にさせるかを重視してらっしゃることは,今の医療界では,悲しいけれど奇跡のような気さえした。
ただ,残念なのは,浅見さんという司会の方の私見が多く,その方向に引っ張られて,議論が深まらないばかりではなく,その偏見を取りつくろわなければならないような話の展開になっている箇所もあった。公に発信できる立場を利用して,教師やカウンセラーを十把ひとからげに批判していて,偏った見方を流布する恐れがある。カウンセラーは,話を聞いて適当にアドバイスする存在だと思っているならば仕方ないが,身体を重視しながら気づきを促すカウンセリングもある。司会の狭い経験と偏見で雑音が入り,いい音楽が純粋に楽しめない感が残った。
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