自閉症をはじめとする発達障害は、専門とする児童精神科医が少ないため、今日最も需給バランスの悪い臨床領域となっている。その原因は発達障害の「とっつきの悪さ」にあるのではないかと著者はみる。だが、一度この世界に踏み込んでみると、想像以上に豊かな臨床が展開されていることが理解できるという。そのことを知ってもらいたいという願いから本書は生まれた。
本書では、著者のライフワークともいえる発達障害に関するさまざまな臨床研究が紹介されている。自閉症をはじめ、アスペルガー症候群、ダウン症候群、ADHD、トゥーレット症候群などについて、臨床例に基づき障害の特徴や治療、対応などについて解説している。自閉症と仕事に関しては、職種によってはかなりの成果が期待でき、むしろ高機能自閉症者のほうが就職に困難な問題を抱えているという。堅苦しい専門書ではないので、発達障害の子を持つ親や教育関係者はもとより、発達障害への理解を深めていく上で広く手に取ってもらいたい1冊といえる。(清水英孝)
登録情報
|
内容的にも、自閉症、アスペルガー症候群、ダウン症候群、ADHD、トゥーレット症候群など広範囲の発達障害について、それぞれに臨床例を示し、その特徴と治療・対応を述べ、就労の問題についても事例をあげて言及しています。入門書として読みやすいうえに、療育に携わる関係者には大いに役立つものと思います。
また、乳幼児健診制度の中でどのように発達障害児をフォローしているのかが、示されており、実際に健診に参加する母子として、参考になりました。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|