発達障害のある子を見続けて来た医師が、その豊富な経験に基づいて子どもたちにどのようなアプローチをすれば良いのか、何が問題なのかをかなり決め打ちしてくれる本です。「決め打ち」というと、一般にはあまり良い意味にならないかも知れませんが、「様子見」「見解が分かれる」「・・・なこともある」というような、この分野に関わらざるを得なくなった親が(主に公的機関に)相談に行った時に返される通り一遍のあいまいな回答に感じる不満を吹き飛ばしてくれる爽快さがあります。しかも、あくまでも子ども本位の視点で最善の策を講じ、その後の推移まで書いてくれているので、とても参考になります。
障害そのものの知識を得るためというよりは、障害を持っている人のより良い生き方の道筋を考えるための良著だと思います。