発達障害者の仕事術についての記述が全く期待外れだった。
ミスや先送りを防ぐ方法も、パニックに陥らないための方法も、みんなホワイトカラーの仕事に就いている人向けなものばかり。
これまでに巷に出回った発達障害本や、発達障害を扱ったテレビ番組、新聞記事などで「発達障害者=高学歴、頭が良い」という勝手デタラメなイメージが
広まっているが、現実にはホワイトカラーの仕事に就ける発達障害者はほんのごく一握りだけである。
残り大多数の発達障害者は現場系、いわゆるブルーカラーの仕事(工場、清掃、運送など)で働くしかないのが現実。
こういった仕事では、ミスや先送りを防ぐためのアイテムとして挙げられるメモ帳や手帳、携帯電話、キッチンタイマー、ICレコーダーなどが持込み禁止の職場が
多い上に、自分の机など無いからスケジュール表をいつでも見る事ができるように貼っておいたり、予定を書き込んだカレンダーを置いたりできる場所は無い。
著者は医師という職業上、ブルーカラーの人たちの現実などわからないのも仕方ないのかもしれないが、多くの発達障害者が本当に求めている仕事術とは
ブルーカラーが働く現場で使えるものではないだろうか。