システム構築は、システムを利用する発注者とシステムを開発する開発者との間に距離があり、意識があっていないときは、必ず失敗する。それは、発注者のシステムに対する要求・要件を、開発者が的確に把握できずさらにはシステムの設計に反映できていないことが原因である。
それを防ぐには開発者は、発注者の考えをすべてコピーすればよいのかというとそうではない。発注者自身は、システムに対する要求・仕様を網羅的に理解しているわけではない。発注者は、日常実施している業務についてはほぼ理解しているが、異常系の処理やシステムも含めた運用全体からみた要件については十分理解しているわけではない。それらを解決するために、開発者は、発注者からのヒリアング結果を要件定義書に落とし、このようなケースの場合はどうするのかと発注者へ積極的に投げかけ、発注者に検討を依頼する必要がある。このように発注者と開発者とのシステムの仕様を最終的に合意にするための検討の枠組み(フレームワーク)について大手Sier9社で作成したのが「発注者ビューガイドライン」である。
このガイドは、外部設計のコツを「画面」、「システム振舞い」、「データモデル」に分けて説明している。分かりやすくまとまっており、システムコンサルタント、上級SEには必須の書籍である。