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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
あの頃は、なんて単純で美しかったのだろう,
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レビュー対象商品: 発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 国鉄編 (大型本)
黒光りする蒸機や葡萄色の電機、美しい塗色の列車が、40年の時を超えて甦ります。コダクロームの写真はつい最近撮影したかのような素晴らしい発色で、たとえ鉄道に興味がなくても、色鮮やかな美しい風景に魅了されてしまうでしょう。圧倒的な存在感の空と雲、ビルのない街角、どこまでものびやかな郊外、野外広告のない世界……21世紀の日本からは永久に失われてしまったものが、当たり前に存在しているのです。しかもそれらが、有名な風景や撮影地でないのもいい。名もない景色でも宝石のように輝いていたことがページを繰るたびにわかります。見終えた後は、深いため息とともに、かけがえのない大切なものを失ってしまった哀惜の念が胸の奥深く沈殿します。当時の旅について語る著者のモノローグも写真に劣らず魅力的です。欲を言えば、撮影地の索引があれば、と思いました。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
外国人だから可能にした色彩豊かな鉄道写真集,
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レビュー対象商品: 発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 国鉄編 (大型本)
本書は、シリーズ化されており国鉄に絞って掲載されている巻にあたります。撮影者の経歴は、とても変っており敗戦後の駐留米軍として勤務していた米国人が熱心な鉄道ファンで当時日本国中を行脚し撮りためた鉄道写真になっています。現在はJRの重役を務めているらしいです。そのため、本書は時々、撮影者が当時旅行した思い出話を購入した当時そのままの切符を添えて懐古しているページもあります。30年代は、まだ無縁の世代の自分でありますが、この〜40年代にかける鉄道写真というのは、とても興味が尽きず、根拠の無いノスタルジーを感じてしまいます。国鉄色と称されたシンプルでありながら最大限美しさを生かされたフォルム。こだま形ボンネット特急や、初代ブルトレ20系などは、究極の美しさを湛えています。本書は、それより更に前の時代なので、蒸気機関車が過半数のページを割いておりますが、その他17M級旧型国電や70系湘南や新性能通勤電車「ウグイス」等も収録されております。 本書の最大のアピールポイントは、何と言っても30年代とは思えない程の写真保存状態とクオリティーだと思います。鉄道写真はおろか、需要のある風景街角写真でさえ30年代は殆どモノクロでの出版ですが、本書は全てカラーしかも現在の写真と遜色無い質の高さです。高度成長期の大幹線東京を焦げ茶の旧型国電が堂々と走行する写真は圧巻です。おそらく上記の経歴を持つ外国人だからこそ、高品質なフィルムで場面を遺す事に成功したのだと思います。 本書の内容、写真の質とも申し分無いのですが、価格面をもう少しなんとかならなかったのか?というのも加味してこの評価にしておきます。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
近代化へ驀進した国鉄車両が昨日のように!,
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レビュー対象商品: 発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 国鉄編 (大型本)
著者は当時駐留米軍の軍属で、カラーフィルムを手に入れやすく、全国を旅行して回れるという恵まれた立場にあったことが、今我々が貴重な写真に感動する機会を与えてくれた。その写真の発色はすばらしく、いくつかの蒸機の写真は現代の保存蒸機を昨日撮ってきたかのようだ。都市でも高いビルに遮られることのない広い青い空の下、まだ色彩の少ない街をバックに登場まもないカラフルな電車や気動車が走り、また戦前の古豪達が現役バリバリで働く様は、例え鉄道ファンの懐古趣味と言われようと本当にすばらしい。 著者はアメリカ人ゆえに当時の日米の鉄道を取り巻く社会状況を述べていたり、とかく国内だけに目を向けがちな日本の鉄道ファンにも興味を広げさせてくれる。外国人であればこそ先入観無しに様々な車両にカメラは向けられているが、すでに確かな日本の鉄道に関する見識を持ってからの撮影とみえ、著者のコメントも的確である。さらにこれに吉川文夫氏が日本人の鉄道ファンの目から見た解説を付しており、かゆい所にも手が届く。
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