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病院坂の首縊りの家 (上) (角川文庫―金田一耕助ファイル)
 
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病院坂の首縊りの家 (上) (角川文庫―金田一耕助ファイル) [文庫]

横溝 正史
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 620 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

・病院坂・と呼ぶほど隆盛を極めた大病院は、昔薄幸の女が縊死した屋敷跡にあった。天井にぶら下る男の生首…二十年を経、迷宮入りされた事件を等々力警部と金田一耕助の執念で解明。(中島河太郎)

登録情報

  • 文庫: 367ページ
  • 出版社: 角川書店; 改版 (1996/01)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 404130461X
  • ISBN-13: 978-4041304617
  • 発売日: 1996/01
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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ものの終わり 2007/4/23
By naomo
形式:文庫
この本はオススメです!ただ、金田一の最後の事件だけあって背景が深いので、特に等々力警部の関わっている事件を2−3点読んで関係をつかんでから読んだ方が楽しめると思います。

この話は、一人の法眼弥生という女傑を中心に、金田一が彼女の一代人生の幕引き役を担った事件です。

上巻では、彼女の家の成り立ちとその延長線上に第1次事件が発生し、しかしその事件が表面上は未決として(金田一の中では一つの結論を得ますが・・・)法眼弥生の手によって打ち切られます。この時点では、金田一も彼女の手のひらの一つの駒に過ぎません。

そして上巻の事件から20年が経ち、その上巻の事件を種に下巻の第2次事件が花開き、今度は金田一がすべてを手のひらに載せ、その幕引きをするという展開になってます。

上巻は上巻で一つの事件を扱っていますが、下巻の事件との関係で明言を避けています。

ですので、読んでいてもどかしく、また金田一の行動に疑問を感じる場面もありますが、それは下巻で氷解していきます。

ちなみに私は、下巻を読んだ後に再び上巻に戻った口です。

事件そのものについては、ここでも横溝の世界は健在で、期待を裏切りません。

しかしその事件性以上に、ものの引き際というものを強く打ち出している物語だと思います。

法眼弥生の引き際。

等々力警部(第2の事件では引退していますが)の引き際。

そして、金田一(または横溝)の引き際。

物語の余韻が深く心に残る横溝晩年の名作だと私は思います。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TaroTaro トップ500レビュアー
形式:文庫
最後に書かれた金田一耕助の作品は「悪霊島」であるが、最後の事件はこの作品である。

明治の時代に、軍医から転身し病院を設立し隆盛に導いた「法眼鉄馬」、彼と同郷で政商としてのし上がった「五十嵐猛蔵」。この二人から始まる両家の歴史には縁戚関係をこえた暗い関係がある。この物語は、本妻の子、妾腹の子、養子が絡み合う複雑な人間関係の両家を巡って展開される連続殺人事件である。著者の十八番、ドロドロの設定である。

昭和28年に始まったこの事件は、20年を経過した48年に最終的な解決を見るのだが、著者がそこまで事件の解決を延ばした理由が二つあるように思える。一つは、事件の解決方法などが時代に合わなくなった金田一耕助に対する花道。著者はあえて事件の解決を20年後にすることで、ラストシーンをより印象的にしようとしたのではないか。もう一つは、長年金田一耕助と多くの事件を共にしてきた「等々力警部」に対する花道である。既に退職して私立探偵事務所を経営している等々力元警部は、刑事になった息子が“組織捜査”という言葉を繰り返すのを寂しがり往時を懐かしむ。

しかし、この事件は、もはや現役ではなく時代に取り残された感がある二人の“個人の力”によって解決され終幕となる。二人の引退をこれ以上印象的にする設定はないだろう。

著者はこの後「悪霊島」で岡山の磯川警部のドラマも書き上げる。この二つの作品が書かれた背景は色々あるのかもしれない、例えば映画化ありきだとか…。著者は金田一耕助と同じくらい両警部に愛着があったはずである。書いてよかった作品であるに違いない。著者の推理小説を殆ど読んできた私にとって愛着のある作品である。

ただ、初めてこのシリーズを手に取る人は「獄門島」や「悪魔が来りて笛を吹く」から読んだほうがいいかもしれない。推理小説としての出来はこちらの方がいいと思う。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 草雲雀 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
本屋にふと立ち寄ると、横溝正史の作品のカバーが新しくなって、あたかも横溝作品フェアーのようになっていた。非常に懐かしく、思わず手に取り数行読むと、同氏の作品を若かりしとき読んだ思い出が蘇ってきた。

小学生の頃などは同氏の作品はそのおどろおどろしいイメージより怪談お化けものかと思っていたものだった。高校生になり試しに一冊読み、あまりの面白さに著者の有名な作品を次から次へと読んだ記憶がある。

あのおどろおどろしさ、だが、金田一のさっぱりとした独特の雰囲気にほっとした気にさせられ、読み始めると最後まで止められないあたかも中毒のような、そんな本だった。
それから20数年。今回本屋で見ると、金田一耕助ファイルシリーズとしてちょうど20冊ある、そして、私がまだ読んでいない本がまだ何冊か残っていると知り嬉しくなり思わず手に取った本がこの本である。

やっぱりいい。久しぶりに徹夜した。一気読みという奴である。
20数年ぶりに読むと、若い当時では気付かなかった、愛憎、愛欲、浮気、妾等等が良く理解できるのである。これは読んだ作品ももう一度読んでも良いかなと。

当分読む本について迷わずに済みそうである。
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