本書は、統計処理の落とし穴として平均値の重要性を解いており、表面的な統計処理法の問題点について解説されている。また、良く検定で用いる危険率5%への疑問など当たり前と思っていたことへの問題点、データのグラフ化の重要性など、多くの本にはないユニークな切り口で書かれている。また、多くの例題の中にはExcelの分析ツールの処理法とその解釈についても触れており、解釈についても詳しく説明されている。そして、統計処理の基本であるヒストグラム作成から回帰分析・ROC曲線・ロジスティック解析など高度な処理法に至るまで説明されているとともに、添付のCD-ROMには例題がそのまま入っており、自分の持っているデータに置き換えることで、直ちに統計解析ができ、統計処理の理解度も高まるような構成になっているのも魅力である。数式が苦手な統計の初心者から中級者にお勧めしたい本である。