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病牀六尺 (岩波文庫)
 
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病牀六尺 (岩波文庫) [文庫]

正岡 子規
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

メタローグ

近代俳句と短歌の革新を先導した正岡子規(1867ー1902)は、評論、随筆にも大きな足跡を残した。本書は、死の2日前まで新聞に連載した文章を集めた随筆集。肺結核から脊椎カリエスを患った子規は、34歳にして「病牀六尺、これが我世界である」という境遇にあった。蒲団の外に出ることも出来ないばかりか、たびたび襲う激痛に絶叫、号泣する日々が続いた。それでも好奇心は衰えず、自らを見つめる目に曇りはない。「足あり、仁王の足の如し。足あり、他人の足の如し」。死を間近に控えてなお溢れるユーモアには、「写生」を唱えた子規の真骨頂がある。まさに「生を写した」近代随筆の代表作。(宮川匡司)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright メタローグ. All rights reserved.

出版社/著者からの内容紹介

『墨汁一滴』に続き,新聞『日本』に連載(明三五・五・五―九・一七)し,死の二日前まで書き続けた随筆集.不治の病についた「病牀六尺」の世界で,果物や草花の写生を楽しむ一方,シッポク談義,子供の教育論と話題は多岐にわたるが,旺盛な好奇心が尽きることのない子規の姿には全く目をみはらされる. (解説 上田三四二) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 193ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (1984/7/16)
  • ISBN-10: 4003101324
  • ISBN-13: 978-4003101322
  • 発売日: 1984/7/16
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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31 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「病床六尺、これがわが世界である。しかもこの六尺の病床が余には広すぎるのである。わずかに手を延ばしてたたみに触れることはあるが、布団の外へまで足を延ばして体をくつろぐこともできない。 」
 と、まず書き出しが美しいんです。私は岩波文庫系の教養ある人がよむんだろうなぁ、という本はあまり読みませんが、『坂の上の雲』(司馬遼太郎)の真之と子規の友情の場面がとっても好きで、子規を知りたくなって読んでみました。

 亡くなる二日前まで新聞に連載されていただけあって、ひたすら具合が悪そうです。そして病人だからちょっと自己中。

 女性の教育について真面目に語り始めた回は、家の女性たちが家事に忙しくて子規さんにかまってあげていなかったことを不愉快に思って「学がないからだ」と怒り、女性の高等教育の必要性について書いておられます。論理的というより感情的、なんだけど生活が見えてきて面白いです。鋭い!という回もあれば、思い込み激しいなぁ〜と笑ってしまう回もあり、一気に読むというよりは通勤電車で毎日ちょっとずつ味わって欲しい本です。

 とはいいながら、やっぱり文章が上手いし、死の間際だけあって悟っています。

「余は今まで禅宗のいはゆる悟りという事を誤解して居た。悟りという事は如何なる場合にも平気で死ぬることかと思っていたのは間違いで、悟りという事は如何なる場合にも平気で生きて居ることであった。 」
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この随筆集を読むと、正岡子規という巨人に
ますます興味を持つことになるでしょう。
話題は多岐にわたるものの、
彼が貫く価値観や物事を見る目がいかに鋭いか
がわかります。
絵画、芸術、俳句、詩を見る目は、非常に一貫しており、
そこに一点の妥協も許しません。
どこから見たのか、どういった動作なのか、どういったものなのか。。。。
をあいまいにすることなく、厳しく追及して見抜いてゆく目、
いわゆる写生。
それゆえに、没して100年以上たつ今でも、彼が愛される
ゆえんかもしれません。
読み継がれるべき本の一冊だと思います。
子規に感謝。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 三輪そーめん トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
死病の床で仰臥漫録を綴っていた正岡子規さんですが、
この病床六尺は、あの苦行の仰臥漫録よりも後の執筆と知り
驚愕感動しました。

もう重病・・・というよりも死の床で、
自分自身、すでに前進できないと知りつつも
残された自分の生体機能と思考を使い、最後の時をフルに楽しもうとする。
モルヒネを打って、絵を描き、読めない新聞をお母さんに読んでもらい・・・。
この絶望的な状況下でも彼の筆(すでに口述筆記してもらったようです)は
衰えを知らず、きわめて戦闘的でありまして、
死ぬ間際の自分ですら、観察して楽しんでやろうじゃないか!!と
最後まで戦う気概を感じます。
その強気な所がセンチメンタル、あるいは幕末に生まれた男の魂か!!

読めば本当に落ち込んでいても元気になる!!

正岡子規さんは偉大な俳人なのですが
私のイメージでは、史上最強のエッセイストだと思っています。
文章は本当に読みやすい、あの漱石さんと双璧だし
文章の質は彼の方が上回っているかもしれません。

この閉塞した時代に嫌気が差している人は、
是非正岡子規さんのエッセイを一つ読んでください。
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