発熱、痛み、痒みなど、何か不快な症状が起きるとまず病院へ行き、病院で診てもらっていさえすれば安心…とずっと思ってきたが、本書を読んでこれまで自分が信じてきた考えと行動が初めて揺らぐのを感じた。健康をつかさどる自律神経の働き、病気と治癒の仕組みがわかり易い文章と図版で解説され、対症療法に依存することの怖さ、自然治癒力を信じ引き出すことの大切さ、その具体的な方法が綴られている。読む前は、免疫力を上げるだけで病気が治れば、医者も病院もいらないではないか?と思っていたが、著者が解明した病と自律神経との関係(白血球の自律神経支配)は核心を突いており、免疫力を高める工夫を知るとともに、病院・医師の果たすべき本当の役割はどういうことなのか―、そんなことをも思案した一冊だった。